人を苦しめて楽する人間は～お釈迦の教え～
このところのウクライナの惨事を毎日TVで見るたびに心を痛めるのは日本人のみならず、世界中に多くの人々がいる事でしょう。そのことに関して先日私は目にとめた、法句経の次の文章があります。
それは、「他人に苦しみを与えることにより自分の楽しみを求める者は恨みのきずなにしばられて、ついに恨みをのがれることはできない」(法句経 第21品)。
この教えは2500年も前にお釈迦様が民衆にお話された素晴らしいお言葉です。そんな大昔から、他人を苦しめて自分が楽しむ者が大勢いたとは驚きでした。しかしそういう人間は、そのために自分もやがて同じような状態になるのだぞ、と喝破されたお釈迦様のお言葉です。
この文章を見たとき、私は現在のロシアのプーチンのやっていることを思いました。自分の人の道に反する行為に気がつけば、いち早く反省の対策を取るべきです。現状はそれに気が付かず、ますます深みに落ち込んでいるように感じられます。このような問題に私たちは心したいものですね。本当に人間の考えや行いは2000年や3000年たっても少しも変らないんだな～とつくづく考えさせられました。私たちはお互いに日々の行いに十分気を付けて、人の道から外れないよう行動しましょう。 (理事長 村田 忠)
