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7月 01

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シーズネット三重

新型コロナ禍中のオペラ出演

(前月号からの続き)
私たちは動かない合唱団なのですが、指揮者曰く「江戸町民の自分はどんな職業のどんな人物か、今どんな場面かをイメージして歌う事。」演出家からは「垂直にスッと立ってスッと座ること」と厳しい要求が飛んできます。とても緊張する練習でした。不思議なことに、集中していると膝の痛い事も忘れてスッと立ったり座ったり出来てしまうのです。公演間近になってソリストが目の前で歌いあげるとその声量や声のすばらしさに圧倒されました。

そして2月10日(水)午後2時から本番でした。このコロナ禍中に聴きに来てくれる人がいるのかなあと心配しましたが、私の知人は思ったよりたくさんチケットを買って下さったし、一つおきの座席指定でしたが四日市市文化会館の大ホールは大体埋まりました。私たちは黒装束で後部の壇上に座ったり立ったりして歌うだけで、舞台装置の櫓(やぐら)の陰で何も姿は見えなかったようですが、皆さんから「合唱が素晴らしかった」との感想をたくさん頂き、とても嬉しくて、感激でした。又々冥土の土産がひとつ増えました。まだまだ土産を増やしたいと思う私です。いつまで出来る事やら。

聴きに来て下さった皆様ありがとうございました。(平井 澄子)

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