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3月 31

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「WEBでサロン」の閉幕

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

今振り返ると「コロナ禍って何だっただろう?」とも思えるような、コロナ禍以前の状況に戻りつつある日常が目の前にあります。とにかく振り回されましたね。はじめて日本でコロナウイルスが確認されたのは2020年1月で、豪華客船とか屋形船での集団感染などあり、札幌では雪まつりを境に感染が広まったと言われています。2月28日には鈴木知事が全国に先駆けて北海道緊急事態宣言を出し、不要不急の外出は避けよう、3密は避けようという流れが瞬く間に広がり、街から人の姿が消えました。シーズネットのサークル、サロンもほとんど中止を余儀なくされ、会員の皆さんから外出自粛しているので人と会う機会がまったくなくなったなどの話をよく聞かされました。

そこで、何かできることはないかと始めたのが「WEBでサロン」です。ズーム(Zoom)というテレビ会議のアプリを使用して、オンラインで歌や脳活を提供しようという試みでした。

その第1回はこの年(2020年)の7月29日、今も続いている「よっちゃんと歌おう」の第0回目(この日はプレテスト日でした)でありました。コロナ禍で歌を唄ったりすることが著しく制限されていたので、自宅のパソコンやスマホの画面の前で思いっきり声を出していただこうではないかと、アコーディオン弾きのよっちゃんにオンラインでの出演を依頼したところ快諾され、スタートしました。テスト配信がうまくいったので、次の日には第1回脳活塾がスタートし今に続いています。WEBでサロンスタート当初は、接続ができないとか、声が聞こえないなどの電話が相次ぎ、オンラインの操作をしながら電話対応にも追われる状況が続いていましたが、8月、9月、10月と会員向けズーム講座を行い、だいぶ皆さんに普及できたようでだんだんと参加者も増え「よっちゃんと歌おう」は30人に届くぐらいの参加もあり、脳活塾も15人程度の参加がありました。また、札幌西円山病院のリハビリ教室も2021年から3か月に1度くらいのペースで開催したりして、フレイル予防を訴えました。この間、WEBでサロンを福田事務局長が担うようになってからは画面の見せ方など進化して参加者の評判は良かったです。

その後もコロナ禍が続いていたのでWEBでサロンは継続してきましたが、昨年5月に新型コロナが5類になった頃から参加者もだんだん減ってきました。そこである程度の役目を果たしたと判断して、この3月にWEBでサロンを閉幕することとしました。新しいコミュニケーションツールを習得したことで、今後の活動の幅を広げられる可能性が出てきたのが大きな財産になったのではないかと勝手に思っております。ちなみに、「よっちゃんと歌おう」は83回、「WEBで脳活」は39回の開催数でした。

この間、WEBでサロンを支えてくれた福田事務局長、いつも明るい笑顔で元気を届けてくれたよっちゃん、参加者とのやり取りを楽しませてくれた柿沼脳活塾 塾長、そして参加された皆様に深甚の感謝を申し上げます。

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