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12月 21

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姉妹便り~シーズネット京都

PPKよりもPPSJKで

~花園大学での法話から~

このところほぼ毎週一回、私は花園大学で行われている「禅とこころ」に参加している。大学教授とか高僧が語られている法話の中で、過日、女性の看護師で長年修行を積まれ長野県松本市のお寺の住職になった方の法話が印象的でした。その一部をご紹介しましょう。

仏教では、人間の存在や人間の身体は「四大仮和合」でできている。ここで四大とは地・水・火・風であり、この四つが縁によって結合したのが人間で、それが分離したのが人間の死です。 縁を得て仮に和合し、縁が切れてそれぞれもとに帰るのが死で、生死とはただそれだけのことだそうです。また死出の旅達に関して、①老衰・病死、どの死因によるかは自分でチェック出来ない、②死の姿は自分でわからない、結局我々は死の原因となるものを極力避けて生きるしかない。

最近、巷では理想的な死に方として、PPKよりもPPSJK(ピン、ピン、シッカリ、準備して、コロリ)が良いとささやかれている。これが多くの人々の願う理想な旅立ち方法です。そして「誰かの死に関する事は、怖いことではなく、尊いこと」という発想の転換が必要です。

死や看取りを怖がらないためには、一人の人生のクライマックス・エピローグに同席させて頂くことに感謝することを忘れないことが大切です。

理事長 村田 忠

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