谷川俊太郎の世界
最近心に響く詩集に出会いました。谷川俊太郎の「すこやかに おだやかに しなやかに」の詩集です。
短い詩が12編どれも人間としての生き方、あり方をシンプルな言葉で綴っています。心の柔らかい部分にそっと語りかけてくるようで、とても共感がもてます。
その中の一編を紹介します。
自分をはぐくむ
悪い心と良い心/悪いことと良いことと/ふたつはからみあっている/木に巻きついた蔓のように
自分をはぐくむのは難しい/自分を枯らすのは簡単だ
あなたを導くのは/ほかでもないあなた自身/あなたは自身を超えて行く/自分を発見し続けることで
自分を大切に見つめたい/今日も明日もいつまでも
時々音読をして楽しんでいます。谷川俊一郎さんからの温かいメッセージが伝わってくる素敵な詩集です。
津田 美代