«

»

8月 01

Print this 投稿

ありがとう ! シーズネット京都!

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

ちょっと残念なお知らせがあります。我がシーズネットの姉妹法人である「シーズネット京都」がこの7月で解散することとなりました。7月25日に解散総会を開催して、22年間も継続したNPO法人としての活動を終了します。

シーズネット京都は、岩見さん(シーズネットの創始者)が京都出身という縁もあり、岩見さんが札幌で2001年2月にシーズネットを立ち上げた頃、京都でお付き合いのあった方々や法人に「京都でも、豊かなシニア社会を目指す活動ができないだろうか」と働きかけたのがきっかけで、2001年10月に任意団体シーズネット京都としてスタートしました。その後、2002年4月には岩見さんを理事長としてNPO法人となり、様々なサロンやサークルなどが立ち上がり、とても元気な活動を続けていました。そうした社会貢献活動が認められ、2006年には毎日介護賞京都支局長賞を受賞しています。

2013年に岩見さんご逝去のあと、村田さんが2代目の理事長となり、シーズネットの理念(京都も北海道と同じく「仲間づくり」「役割づくり」「居場所づくり」を理念として掲げています)をより推し進める活動を展開し、認知症予防サロンや手話サークルなど社会貢献に結び付く活動を一層広めていきました。2016年には15周年記念式典も行い、会員数400名、サークル数も50にもなり、地ビール造りの同好会とか万葉集を学ぶ会などユニークなサークルもあれば、京都ならではの「そうだ!!京都をもっと楽しもうかい」とか「京の大学巡り」など、北海道から見ると羨ましいようなサークルも続けてきていました。京都橘大学とのコラボで「ものづくり教室」も長年続けており、若い学生との交流の場もつくってきました。2019年には役員間の方向性の相違でシーズネット京都とは別のグループもできるなど、困難な時期もありましたが、それも乗り越え活発な活動を継続していました。

ただ、村田理事長も90歳を超え体力的に法人の代表を務めることが難しくなってきたことと、そのあとの代表のなり手の課題や、事務局のあるビルの賃貸契約の維持などの問題があり、やむなく法人としての活動を終了する決断に至ったということです。法人としての活動は終えますが、それぞれのサークルなどは、自主的に続けていくとのことです。

シーズネット京都のつうしん2023年3月号では「想い出」特集号として、サロンやサークルなどに関わった様々な会員の想い出を掲載していますが、「シーズネット京都の人に会えて救われました」というある会員の言葉が象徴するように、皆、「仲間ができた」、「たくさん学び、たくさん楽しんだ」という感謝の言葉にあふれています。シーズネット京都が豊かなシニアの社会づくりに貢献した証です。長年、素晴らしい活動をされた村田理事長はじめ役員、会員の皆様の今までのご努力に深甚の敬意を表します。 ありがとう!シーズネット京都!

Permanent link to this article: http://www.seedsnet.gr.jp/2023/08/%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%a8%e3%81%86-%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e4%ba%ac%e9%83%bd/