皆さま、「明けましておめでとう!」
永遠不滅な言葉ですね。この言葉の本来の意味は、数え年を年齢としていたので国民の皆さんが新しい年を迎えるという誕生日の祝いのような意味もあったらしいのですが、満年齢での歴が根付いても、過ぎ去りし昨年を鑑みつつもまた新しい年が来るのだ、新しい年はきっと良いことがあるに違いない、という前向きなイメージが感じられる、とても素敵な言葉になっていると思います。英語では「Happy New Year」となりますが、やはり「新しい年が良い年になるように」というのは全世界共通の思いのようです。
先日のNHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」では、「あなたと日向の道を歩いていきたい」という主人公の安子に、夫となる稔が「メリークリスマス!」と返答した回想シーンがありました(その後、稔が戦死するというドラマのあやもあるのですが)。そのシーンを観て思い出したのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが「A Very Merry Xmas and Happy New Year」と温かいメッセージを歌った曲で、やはりこの時期、周りの人には「Merry Xmas and Happy New Year!」と伝えたくなります。もっとも最近の欧米は移民を含む多様性の文化にもなっており、クリスマスはキリスト教の行事ということで、「Merry Xmas」は「Happy Holidays」という言い方に代わってきているそうですが、いずれにせよ、北半球では冬至が過ぎてこれからだんだん明るくなってくる季節の巡りを喜ぼうという人類共通の思いがあるのでしょう。つまり、暖かい陽の光りを求める気持ちが「明けましておめでとう」に込められていると、勝手に思っています。
暖かい陽光というと、先の朝ドラは「日向の道を歩く」というテーマが通底していて、ジャズの名曲「On The Sunny Side of The Street」がドラマの重要なシーンで流れます。世良公則扮する喫茶店のマスターがこの曲を歌ったのにはしびれましたねえ。私も大好きな曲で、私がシーズネットの隣で経営している障害者相談支援事業所の名前はこの曲から拝借した「さにーさいど」です(ちなみに居宅介護支援事業所「さいどbyさいど」もジャズの名曲を拝借しています)。
コロナ禍の中、うつうつとした毎日が続いていることと思いますが、だいぶ落ち着いてきた感じもあり、外に出ること自体は感染のリスクもさほどありません。先の曲でサッチモが歌っているように「コートをつかみ、帽子を取って、悩みは玄関に置いといて、外に出よう。日の当たる道を歩けばきっとそこに幸せがある(私訳)」。さあ、2022年は、日向の道を歩こうではありませんか。
先日、お配りした20周年記念誌については、大変好評なご意見もいただいておりますが、一部、誤記があることを何人かの方からご指摘を受けました。謹んでお詫び申し上げますともに、正誤表をお届けします。ご協力いただいた方に改めて感謝を申し上げます。
理事長 奥田 龍人