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2月 01

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会員の広場(2021.2)


短歌

過ぎ去りし日々を思ひてやり直したき
事多き我(われ)母なれば (本田 征子)

川柳

コロナ禍は不安(ふあん)丼(どんぶり)てんこ盛
  コロナ禍はつくり笑顔でポジテブに (ホヤ レイ)

自叙伝はおとこ一人の隠れ場所
  打ち消した思惑からむ増す絆 (柳  正)


五行歌(投稿)

冬木立
  朝陽に咲く
 雪の華
   夕日に踊る
  シルエット (爽子)

私の不要不急な
  行動が
 日本経済を
   支えていたなんて
  ビックリ! (ひろ)


俳句

佇みて川見る人や日脚ぶ
  早春の海鳥浮かぶ運河かな (川口 昭二)

五行歌の会

青いテレビ塔
  クリスマスカラーに
 染まらない
   医療従事者さん
  頑張りありがとう (塚下健太郎)

母に宛てた
  葉書の言葉は
 書けなくて
   ミカンを描いて
  想いを送る (寺島しのぶ)


エッセイ

テンカラ

テンカラは、日本古来の毛ばり釣りです。

毛ばり釣りは、古くはメソポタミア文明までさかのぼり、欧州では紳士のスポーツと言われています。日本では武士が武術の鍛錬のための腕を振るったと伝えられている地方もあります。竿は川幅に合わせて3~5m。ラインは竿丈いっぱいが標準です。

初めの職場を早期退職して、のんびりとした職場で第二の人生を送り始め、仏像巡りと、テンカラ釣りをはじめました。

仕事のための出張は全道一円で、車には常にテンカラ釣りの道具と長靴が同乗していました。宿泊は出来るだけ山の中の渓流沿いの温泉宿とし、朝夕は釣り三昧です。夕食時の晩酌を早々にして早寝し、早朝一番で朝食を取り、宿を出て、車で走りながら適当な渓流があれば、30分位キャスティングをしていました。キャッチアンドリリース(帰宅日は、時々お持ち帰り)です。

むろん仕事に支障は起こさない範囲で楽しんでおりました。

但し、釣りは何処でも,何時でも出来ることではありません。

北海道内水面漁業調整規則により、釣りができない期間、区域が指定されています。小冊子:フィッシングルール「Rule&Manner」が発行(ホームページあり)されていますので釣りをする方は必読です。必ず守ってください。

自然と一体となったつもりで、無心に竿を振り続けていた10年ほど前の若い頃でした。 (沖野 孝)

100歳を目指して

(前月からの続き)

居場所探しの中で出会った、認定NPO法人「シーズネット」に、この13年間大変お世話になっています。ここでは、4つの理念「仲間づくり」「居場所づくり」「役割づくり」「支え合い」をかかげ、約1000人の方が活動しています。私は女性の方々から多くの事を学びました。「前向き」「しなやかさ」「したたかさ」「自分の生き方をもっている」この大事さを特に教えられました。女性は精神的に強いと云われますが、100歳を目指すにはこの強さが必要と感じます。

定年後、この先何年頑張れるか考えました。ある時、知人との会話で我々世代は年金の元がとれるのは、85歳と知りました。そこで、65歳から20年間を現役で頑張る事にしました。最初の10年(第1ステージ)は、気力・体力がある時に出来る楽しみ、次の10年(第2ステージ)は、気力・体力が落ちても出来る楽しみを考えました。

第1ステージでは、ウォーキング、サイクリング、夏山登山、冬は歩くスキーを続けて、身体を鍛えました。また老後を豊かに過ごすには、楽しみを一つでも多くやりたいと考え、海外旅行、水彩画、陶芸、写真、絵手紙を行いました。また「シニアアドバイザー」と云う資格を取り、「シニア悩める110番」の相談員を行い、UHBシニア大学に10年間在籍し、更にひょっとこ踊りと紙芝居の組み合わせで、老人施設の慰問を行いました。

第2ステージでは、体力に合わせた運動と、紙と鉛筆で出来る楽しみ-エッセイを書く、川柳作りを実践しています。さて先の柳人(105歳)にあやかり、第3ステージを考えるようになりました。

先のNPOでは、絵手紙と川柳教室をやらせて頂いています。私が習った各々の先生から、習う楽しみは卒業し、教える楽しみを是非やってみるように-とのお奨めがあり始めました。お陰様で、2つの教室の皆さんから、元気を頂き、心から感謝をしています。

有名な聖路加病院の名誉医院長の日野原重明さんに、札幌でお会いする機会がありました。ご挨拶を申し上げ、老後の過ごし方のコツをお尋ねしました。先生からは「決して無理はしてはいけませんヨ。頭と体をこまめに使って下さい。」と、教えを受けました。私はこの教えをそれ以来実践しています。

100歳を目指すには、自分の生き方に強い信念を持ち、ほがらかに品良く生きる事が大事だと感じています。一生と云う長い人生は一度しかありません。認知症を遠ざけ、介護を必要としない100歳を目指したいと思います。その為には、一歩一歩しっかり歩み、「いかに良く生きるか-」を、心に強く云い聞かせ、精進していきたいと考えています。 (浜 正吉)

駄作川柳

  • 人生を写す鏡の泣き笑い
  • 一割の打率で生きてつかむ虹


絵手紙

大西孝子

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