ばあちゃんのＭ・Ｓ目指し孫娘の手の
ハンドル握るブラックアウトの朝 (本田 征子)
水の女神睡蓮の
朽ちてく葉に
赤トンボ
季節の流れに
心揺らめく (山本満里子)
平凡の大切さ知るコロナ風
行く道も帰りの道もただ一 (塚下健太郎)
秋の日よほんのひととき身を委ね
砂漠で寝ころんでみた丸い空 (伊藤田鶴子)
コロナ禍で大輪のバラ凛と立つ
からっぽの頭に育つ希望の芽 (江崎 弘子)
会議室フェイスシールド透ける紅
古木の根生き抜くために土を這う (森 真佐子)
黒髪も白髪に変わりいま茶髪
ラブレター何も書けずに紅をつけ (小野寺芳子)
今ならわかる姑(はは)の気持ち
尖ってた若い頃
理解出来ずに
迷い道
今私。二人の姑(しゅうとめ) (山崎 礼子)
今度は彼女が
オールを握っている
さっきは彼が漕いでいた
若くはない二人ずれ
なんか恋模様 (福栄真理子)
函館を秋色で見る窓の外
いい天気ベランダ掃除蜂こわい (ホヤ レイ)
「自動二輪運転免許」
もう20年以上前の51歳の時思い付きで自動二輪免許を取ろうと自動車学校に入学した。 周りは20代前後の若い人ばかりでさっささっさと検定試験に合格・卒業していくのだが、1人おじさんは失敗続きで20日間通ってやっと小型に合格。
引続き中型コースに進んだが、小型には無かった高さ５㎝幅30㎝長さ15ｍの一本橋走行が待ち受けていた。橋は出来るだけの低速走行が求められるのだが私は大の苦手で、はみだし落下や転倒しないようにいつも勢いよく走り抜けるため指導員に叱られ、検定試験を５回連続失敗、自信喪失状態だった。
ところが12回目となる練習日は風雨の荒れ模様の日、神様が可哀そうに思って力を貸してくれたのか、何故か妙に落ち着いてコースを回ることと苦手の一本橋もゆっくり走行することが出来たのだった・・・
そして翌日の検定試験もスムーズに回ることが出来やっと合格。７月の入学から10月末まで４カ月もかかつての免許取得だった。
翌年７月に待望の250㏄中古オートバイを購入し近所で練習を重ね、８月の快晴の土曜日に初遠出で支笏湖まで行った。
190㎏程のオートバイは倒れたら一人では起こせないので慎重に運転、市街地を抜け郊外の見通しよい緩やかな登り坂を、やや緊張気味ながらも気持ちよく運転していたところ、後ろから来た男性運転の原付バイクにスイスイと追い越されて何となくがっかり・・・それでも無事目的地に到着でき嬉しかった。
翌月曜日職場でその話をすると、「それは鈴木さんがノロノロ走っていたからでないの!」と部屋の５人全員に大笑いされた。
その後２年半ほど運転を楽しんだが、転勤を機に処分。革ジャン・ズボン、ヘルメットだけは今も大切に保管している。 (鈴木 誠治)
不動明王
ライトアップされた相阿弥作の庭園を拝観するため、夕刻、京都青蓮院を訪れたら、すでに門前は長蛇の列である。
暗くなって、開門となり、庭の紅葉のすばらしさに暫し足を止めた後、回廊を廻り、本堂・ご本尊の裏側で不動明王画に出会った。
激しく燃える紅蓮の炎の中に迦楼羅（火の鳥）が見える、身体黒青の青不動である。衝撃と言う表現以外は無い。呆然として座り込んでしまった。
ここで、日本三不動明王画の存在を知ることになった。
日本三不動明王画は、青蓮院の青不動（国宝）、大津市園城寺（三井寺）の黄不動（国宝）。高野山明王院の赤不動（重文）です。
三井寺には、三度訪れたが黄不動は、秘仏と言うことで、拝観できなかった。
紅葉の時期に、高野山を訪れ、奥之院、金剛峰寺を拝観し、明王院の前を通ったら、偶然に、赤不動が特別公開中であった（当時は４月２８日のみの公開）。時は閉門の５時ちょっと前。北海道から来た旨等事情を話したら、「ゆっくり拝観ください」と言って、ご住職自ら赤不動画の前に立ち説明していただいた上に、茶菓子の接待まで受けた。 感激すること類を見ず。
尚、京都曼殊院には、１２世紀に作成された三井寺の黄不動の摸写画（国宝）があるが、ここの黄不動も、秘仏で拝観できなかった。
不動明王は、大日如来の化身と言われ悪を断ち、仏道に導くことで人々を救済する役目を担っている為「疫病退散の守護神」とされています。 合掌 (沖 野 孝)
「カエルの合唱」の替え歌を募集し、集まった中から一つ紹介します。
「カエルの合唱 」 (ドイツ民謡)
(本歌) カエルのうたが 聞こえてくるよ
クワッ クワッ クワッ クワッ
ケロ ケロ ケロ ケロ クワッ クワッ クワッ
(替え歌）カエルの声も みんなの声も
キェロ! (消えろ) キェロ! キェロ! キェロ!
コロナよ は－やく 消えちまえ! (キ・エ・ロ!)
みなさま、いかがでしょうか。
大西 孝子
