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5月 22

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姉妹便り-シーズネット京都-

情けのある人とは

~漢字の形が教えるもの~

歳を重ねると妙なものに興味を持つことがあります。

私にとってのそれは漢字の形です。

例えば、「情けのある人とはどうゆう人だろうか」、そこで「情」を見てみると、心という字の立心偏の横に「青」の文字がついています。思うにこのことは「情」は心が青々と若々しく生きている人のことらしい。

そこで、心の立心偏に「古」という字を組み合わせれば「怙」という文字となります。それは「依怙地」などのように心が古くかたくなになっている人のことを示す漢字となります。

また「心」を表す立心偏の横に「亡」の文字をつけると、多忙の「忙」になり、上につけると、「忘れる」という漢字となります。それらはいずれも心が滅んで、心がそこに無いことを意味しています。

現在、京都市美術館別館で開催されている「漢字三千年~漢字の歴史と美~」展を私は見学に行ってきましたが、それによると、大昔、中国の伝説上の人物蒼頡(そうけつ)が、鳥や牛の足跡の形状から漢字の形を考え出したと伝えています。

会員の皆さんも普段何気なく見ている漢字も閑がある時、ゆっくりその漢字を眺め、漢字が作られた文字の形や意味を考えてみては如何ですか。

何か楽しい発見があるかもしれませんよ。

理事長 村田 忠

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