NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人
札幌に「在福ネット」という団体があります。正式名称は「札幌市在宅福祉活動団体ネットワーク」というものですが、札幌市内を活動拠点とする在宅福祉分野のNPO法人や地域ボランティアなどの市民活動団体同士による、新しい「ふれあい社会」づくりを共に進めていくことを目的に、2000(平成12)年1月に設立された団体です。
この在福ネットが昨年20周年を迎えました。昨年9月に20周年記念行事を予定していたのですがコロナ禍で開催できず、今年の3月13日にオンラインで記念行事を行い、私が記念講演を務めさていただきました。
前段に「在福ネット20年の歴史」をテーマとして「あつべつ・たすけ愛ふくろう」澤出桃姫子代表のお話がありました。それを聞いて改めて思い出したのですが、この在福祉ネットの産みの親の一人がシーズネットの創始者である岩見太市さんだったのです。当時は、札幌市社会福祉協議会の地域ケア推進部長という要職に在りながら、岩見さん独特の柔らかい発想で、これからはNPOなどの住民団体が在宅の福祉を担っていく時代だと訴え、賛同した方々を集め、ネットワークの形成に尽力しました。介護保険が始まり、NPOなどが介護保険サービスを担うことができるようになった年です。
その後、介護保険サービスもNPOの参入が相次ぎ、岩見さんの慧眼が証明されました。住民団体の地域に根差した支え合いの活動も少しづつ根を張ってきており、在福ネットも30団体が参加しています。改めて在福ネットの20周年を祝福するとともに、これからもシーズネットも支え合いの地域づくりに協力していきたいと思います。
在福ネットの構成団体(2021年3月現在30団体・4個人)
(1)ナルク札幌中央かがやき、(2)コープくらしの助け合いの会、(3)札幌微助人倶楽部、(4)あつべつ・たすけ愛ふくろう、(5)ワーカーズ・ぽっけ、(6)ニュートリ・ケア、(7)介護グループむらさき 、(8)さっぽろ福祉支援ネットあいなび 、(9)北海道たすけあいワーカーズ 、(10)みんなのお茶の間”くるくる”、(11)札幌障害者活動支援センターライフヘルパーステーション繭結、(12)福祉NPO支援ネット北海道、(13)全国訪問ボランティアナースの会キャンナス札幌、(14)たすけ愛ふくろう清田、(15)たすけ愛きたく・ふくろう 、(16)札幌高齢者住まいのサポートセンター、(17)シニアライフサポート協会、(18)たすけあいワーカーズのほろ 、(19)ワーカーズそよ風、(20)たすけあいワーカーズこころ、(21)たすけあいワーカーズさくらんぼ、(22)たすけあいワーカーズむく、(23)たすけあいワーカーズこすもす、(24)みつばちの小さな喫茶店、(25)シニアワークの会(運営責任:ワーカーズコープ札幌)、(26)ワーカーズ・コレクティブ プランズEPO、(27)ていねコミュニティカフェめりめろ、(28)シーズネット 、(29)横糸でつなげる福祉の会、(30)北海道ネウボラ (法人名省略)
