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10月 01

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いやあ、音楽っていいものですよねえ!

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

皆様、お元気ですか?コロナ禍の中で閉じこもってばかりで「うつ」のような状態になっていないかなと心配しております。屋外での感染はあまり報告されていませんから、散歩など楽しまれてはいかがでしょう。夏の暑さも去り、澄み渡る空気がおいしい北海道の秋がすぐそこに来ています。ナナカマドもだいぶん色づいてきました。秋の味覚の味わいも楽しみですね。秋のにおいを感じるために外に出てみませんか。

さて、7月から「WEBでサロン」という取り組みをしていますが、予想以上に参加者が多くて嬉しい限りです。特に「よっちゃんと唄おう」はとても人気で、毎回20名以上の参加があります。WEB配信の作業を私がしているので、よっちゃんのステージをずっと間近で見ていますが、あらためてよっちゃんのパフォーマンスの高さに感心しました。また、とても繊細に曲を選んでいることがわかり、こうした努力があって2000回を超えて実演できているのだなあと肌身で感じました。

さすがよっちゃんだなあと思ったのは、テーマを「季節」とか「月」などに絞って選曲し、テーマに沿った童謡、歌謡曲、スタンダードなどをちりばめたところです。聞いている皆さんの好きなツボがそれぞれ違うことを意識して、用意したどれかの歌は聞いている皆さんの琴線に触れるだろうという想いがとても伝わりました。その証拠に童謡で歌う人もいれば「ムーンリバー」のようなポピュラーな曲で高らかに歌う人もいて、聴いていて感動しました。もっとも「ちゃんちきおけさ」は皆さん声を張り上げて歌っていましたね。私も「小皿たたいて」(小皿がないので机を手でたたいて)しまいました。

その時に感じたのは、「歌は世につれ世は歌につれ」ということわざです。皆さんが歩んできた時代の「あの歌」で、その時の自分が思い起こされるのでしょう。つらいことも楽しいこともあったけど、やはり自分が懸命に生きてきた時代を懐かしみ、そして今の自分の生き方を肯定するというある種のカタルシスのようなものが生まれるのではないでしょうか。「懐メロ」といわれればそうかもしれませんが、単に懐かしいだけではなくて、様々な試練を超えてきて今の自分があることの「根っこ」のようなものが、その歌の背景に感じ取られるのではないでしょうか。だからこそ、あの頃のあの歌を聴いて涙がにじむことがあるのだと思います。そして、その涙は間違いなく明日への生きる力につながるはずです。

いやあ、音楽って本当にいいもんですねえ!

※「WEBでサロン」の今後のスケジュールは、同封チラシをご参照ください。
※「WEBでサロン」の試みが、全国のコミュニティ活動を支援するCLC「つながる通信」に掲載されました。紙面を見たい方はシーズネットのホームページにも掲載しておりますのでどうぞ。

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