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2月 01

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会員の広場(2019.2)


短歌

受洗せし母の涙を知るや幼子(こ)の
 見上ぐるひとみまばたきもせず
 その涙拭かむと何度も飛び上がる
  幼子(こ)の手神の手母の受洗日 (本田 征子)

川柳

雪景色カイロ身心(しんしん)あったかい
札幌のツルツル道路ボケられぬ
 シングル会心の砂漠捨てにくる
 老春自分流の時(とき)過(す)ごす (ホヤ レイ)

ひたむきに愚直に今を生きる性(さが)
路地裏の人生演じ生き延びる
 ひそやかに悲哀を紡ぐ陽の恵み
 幸せが人の生き方逸(そら)さない (浜 正吉)

俳句

寒明けの港離れる定期船
春の空沖行く船の白さかな (川口 昭治)

五行歌

吾の瞳に君がいて
熱き君の瞳に友がいる
 落ち葉の季節の
 せつなさ連れて
 めくる一ページ (中山 寿子)

 みかんの花咲く丘を
 枕元で聞いている
 何百回歌ったかしら
 にこっと笑い生ききる
 百年の母の人生 (山崎 礼子)

エッセイ

平成元年の珍事

平成元年に北海道で国民体育大会が開催され、函館での夏季大会に皇太子殿下、札幌での秋季大会と身体障害者スポーツ大会に天皇皇后両陛下がご臨場された。
 両陛下は10月1日車いすバスケ等をご覧の後、午後4時20分に千歳からANAの特別機で函館に向かわれた。機内には宮内庁長官、侍従長、女官長代理、皇宮警察本部長、警察庁長官、知事、道警幹部等30名程が搭乗、我々行幸啓担当員は最後尾の席に居た。この日あいにく腹痛の私は、洗面所が前方に1か所しか無いためじっと我慢、やがて4時55分に函館空港に到着。両殿下はタラップ下でお迎えの函館市長等の挨拶を受けた後、御料車に乗られ、函館国際ホテルに向け出発。10台程の車列のさらに前を走る「先行車」の助手席に私は座り、2人の警察官が配置された全ての交差点を青信号のノンストップで函館駅近くの同ホテルに向けひた走った。沿道には歓迎の小旗を振る市民も大勢いる中、私は腹痛を耐えるので精一杯、5時26分ホテルに無事到着し事なきを得た。
 翌日両陛下は「旧函館区公会堂」等ご視察後、函館空港午後3時16分の特別機にて知事や函館市長等の見送りの中東京に向かわれ、全日程を終わられた。いつもは厳しく何度も叱られていた道警本部警視から「鈴木君ご苦労さん!」と声をかけられ固く握手をされた時、1月7日昭和天皇崩御、平成元年となり5月に両陛下と皇太子殿下のご来道が決定した以降、宮内庁を始め国体部門、各視察先、道警察等との連絡・調整のため土日返上、平日も午前0時前の帰宅無しのハードだった約4か月間の日々を思い出していた。
 その後行幸啓班7人の仲間から、「鉄の黄門さま」という有り難いニックネームを付けられた・・。 (鈴木 誠治)

 

自分なりの健康法

 起床6時。先ず、歯磨き。朝は口の中は大腸菌で一杯らしい。
 起きてすぐ磨いてから舌の両側の内出血が続いていたのが治り又うがいはガラガラでなくオーと声を出す。奥の方がキレイになる。6時25分からテレビ体操、続いて筋トレ、竹踏みと40分、それから朝食。お盆の上にはお酢、とろろ昆布、ゴマ、ハチミツ等々を食毎に口にする。納豆を白くなる程混ぜお酢を入れるとうまみ成分に変わり一段と美味しくなるから不思議だ。野菜中心の朝食、何にでもお酢をかける、私の元気は「お酢」のお陰だと思っています。昼は夕食に食べる高カロリーのものを食べる。そして夕食は空腹になる前に早めに量は半分その後は何も口にしない・・・
 シングルの会員柳谷さんに教えていただいた野菜スープ、高血圧、肺炎、コレストロール値が下がり、白髪退治、すべての病気万能に大変良いとの事、作り方はダイコン1/4、大根葉1/4、人参1/2、ゴボー1/4、天日干しシイタケ1ヶが1人分の原則量、1時間煮て、1日コップ3杯を目安に飲む、2ヶ月後には検査値が半減になるとの事、聞いた事はすぐと思うが心配なのは冬場は大根の葉が無い、春になったら畑に大根を必ず蒔いて実行してみたいです。白髪が黒くなるんですって・・・嬉しい (斉藤 淳子)

 

「他人の子供にも目を向けよう」

 私は自宅の前を通る隣近所の子供には出来るだけ声を掛けるようにしています。
 時間帯の朝は「おはよう」と言うと「おはようございます」と返って来る。下校時には「お帰り」と言うと「ただいま」と返ってきます。帰宅後自転車を乗り回してスピードを出し過ぎて夢中になっているなと思われる時には「曲がり角など注意するんだよ」と声を掛けるようにしています。
 私は公的な体育館を利用して運動しています。所で子供のマナー違反の子を目にします。その例を挙げると ①トレーニングマットは運動靴を脱いで利用を掲示して有るが、靴のまま上がる ②ランニングデッキでは立ち止まり遊ぶ、ランニングする人の邪魔 ③運動場で飲食する、飲食はロビーでとなっている ④休憩所のテーブルに腰を掛けて靴をはいたまま椅子に足を投げ出す。常時行われている訳では有りませんが、目にする時があります。その時には私はやんわり「申し訳ないけど止めてくれるかい、○○で良くないしね、ごめんね」と上から目線で無く、同じ目線、若しくは下から目線で言うと素直に聞いてもらえます。大上段に構えて大声で注意するので無くソフトに諭すように、大勢の前でしない、本人にだけに聞こえる様に、子供、大人でも人間プライドが有ります。人格を尊重します。
 数年前千葉県の電車に乗った時です。小学生高学年の7人位が電車内で騒ぎ、電車内仕切り扉開閉して往復して騒ぐ、周囲の人は我慢して誰も注意しない、見て見ぬふりです。上記のような注意の仕方で実施したところ収まりました。
 他人の子でも我が子の様に優しく、また時にはチョット厳しく注意する、それが自然にできる社会であって欲しいと思います。 (山内 進)

絵手紙


(江崎 弘子)

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