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10月 01

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北海道胆振東部震災を経験して

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

9月6日の3時8分に大きな地震が北海道を襲いました。震源地が厚真町だったことから、北海道胆振東部地震と名づけられましたが、まずもって、震災で犠牲となった41名の方に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、未だ避難生活を余儀なくされている方々に心からお見舞いを申し上げます。

会員の皆様はご無事だったでしょうか。今のところ、特に大きな事故などの情報は入ってはおりませんが、細かな破損やケガなどもあったことと思います。

私の自宅(手稲区)は、食器棚から皿が飛び出し割れて飛び散ってしまう程度ですみました。断水がなかったことが幸いでした。停電の復旧は2日後でしたが、LEDの充電式スタンドが大活躍してさほど不便は感じませんでしたし、携帯の充電も自家用車の電源でしのぎました。ただ、私はケアマネジャーもやっているので、利用者の中には痰の吸引機を使用していた方のバッテリ残量が不安で病院に緊急入院してもらったり、一人暮らしの方には食料やラジオを届けるなど走り回りました。そんなことなどしていたのでガソリンが怪しくなり、当日の午後にスタンドに並んで3時間待ちでも入れることができず、電源を車に頼っていたので不安になりましたが、翌日は20分程度の待ち時間で30l入れることができ、心底ほっとしました。ガソリンはなくなる頃入れる性分でしたが、これからは半分くらいなくなれば入れるという癖を身につけようと思います。

そのように今回の震災では多くのことを学びました。自分はある程度備えていたつもりでしたが、たくさんの穴があったことがわかりました。皆様も同様かと思います。この震災を機に日頃からの備えを見直したいものです。

そして、改めて思うことはシーズネットという仲間でつながっていることの大切さです。話に聞くと、結構サークル関係の仲間たちでの安否確認などがあったそうで、やはり何らかの縁で社会とつながっていることの重要性を改めて教えてくれた災害ではありました。これを機に、シーズネットとして、災害等で会員が大変な状況になった時に助け合う仕組みづくりを検討したいと思っています。

さて、9月13日にはシーズネット祭りがありました。このような時期にどうかという話もあったのですが、「祭り」と言ってもドンチャン騒ぎをするようなものでもなく、日頃の成果を発表する場ですので、むしろ皆さんを元気づけようと開催しました。ふたを開けてみると参加者は会員が222名、一般市民が39名の計261名の参加で、昨年より9名増えました。また、会場で震災の寄付金を募りましたが、総額36,000円も集まりました。寄付された皆様にこの場を借りて感謝の意を表します。この寄付金は「北海道新聞社会福祉振興基金」を通じて被災地に寄付いたします。

余震も続いていますので、くれぐれも防災の準備をぬかりなくお願いします。

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