NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人
「〇活」っていう言葉、この頃巷にあふれていますよね。その元祖となったと言われている「就活」(「現代用語の基礎知識」2000年)から始まり、「婚活」(同2010年)、「終活」(同2011年)はすでに馴染の言葉となっていると思います。
他にも「離活」・「朝活」・「妊活」・「保活」、「温活」・「寝活」・「ソー活」・「友活」などが「現代用語の基礎知識」で取り上げられたそうですが、これらの意味全部わかりますか?それこそ「脳活」みたいな問いになりましたが、なんでも略して造語を創る時流に乗って増殖していますね。
ちなみに「離活」は離婚の準備のこと、「朝活」は就業前の時間を勉強や趣味などの活動に充てること、「ソー活」はツイッターやフェースブックなどを利用して就職活動を行うこと、「保活」は子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動、ということです。近頃は、あえて保育園入園不承諾を求める人も多いようですが(育児休業を延長できるので)、これも保活なのでしょうね。
「妊活」(妊娠するための、また妊娠してからの準備)、「温活」(健康や美容のために、食事やエクササイズなどで体を温める)、「寝活」(質の良い睡眠をとるための習慣づけ)などは、健康産業などが販促のために流行らせた造語ではないかと思われます。
「友活」は、友人をつくるための活動一般のことで、会合とかパーティとかの活動を指すことが多いようです。シーズネットの「仲間づくり」も立派な友活ですね。
このように、「〇活」には「何かを成し遂げるための努力」という語感があり、今より良くなるためとか、これから来ることのための準備をしておくとかいう意味が感じ取れます。ですから、「何かに向って頑張る」時に「〇活をやりましょう」などと表現できるので、どんどんジャンルが増えてきたのでしょう。
私どもが3年前、4年前に2回行った「創活フェア」も終活をテーマにしたものでしたが、終末期に向っての準備だけでは暗いイメージがあるということで、むしろ終末期を明るく迎えられるように、今からたくさん楽しめる活動をしましょう、ということで「創活」という言葉をあてはめたものです。杉谷理事の造語でしょうか?
また、シーズネットでは「脳活」もやっています。柿沼さんが塾長の脳活塾は、毎週月・水曜日開いていて、いつも15名ほどの塾生が参加しています。
さて、タイトルの「介活」ですが、先日、あんしん住まいさっぽろの市民セミナーで講師の淑徳大学の結城康博教授が唱えていたもので、介護を受ける心構えや準備などのことです。このご講演が大変勉強になるものでしたので、次回に紹介します。