「恩返し」と「恩送り」について
~やさしくて住みやすい社会にするため~
「恩送り」という言葉をご存知でしょうか、事典によると、「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること、とあります。
そうして「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくことと説明されています。やや類似のことわざとして「情けは人のためならず」というのもあります。また報恩については次のような諺があります。
「受けた恩は磐にきざんでおけ与えた恩は水に流せ」私は最近こんなことを経験しました。私たちのシーズネット京都で論文作成のデータ集めに努力している大学院生に私たち数人が協力してあげました。そのとき、大学院生が私たちになにがしかの謝礼がしたいと言ってきました。そこで言いました、私たちへのお礼はあなたの感謝の気持ちだけで充分です、その気持ちであなたの知人や知り合いの方に何かいいことをしてあげてください。そうすれば、いいことをされた方はそのようなことをまた別の人へと伝わっていき、世の中が気持ちよく住みよいところとなっていくでしょう。
このような考えや気持ちで、会員の方がサークル活動を通じて仲間にいいことをしていくことが大切ですね。そうすれば、シーズネット京都からこのような考えでよいことが、私たちの住んでいるところから段々といいことが伝播していき、私たちの社会がもっとやさしく住みよくなっていくことでしょう。 (理事長 村田 忠)