心の安らぎを求めて~座禅会に参加の報告~
最近、私は嵐山の天竜寺の塔頭である寺院の座禅会に参加しています。今回はその体験について報告します。このところ、「心の時代」と言われ、街中の寺々での座禅会にも人々がよく参加されているようです。
さて座禅の形式にはいろいろあるようで、正式の座禅形式のほか、半跏趺坐(はんかふざ)や椅子座禅形式などもあります。花園大学の「禅とこころ」では、主として椅子座禅ですが天竜寺の塔頭では正式の座禅形式です。そのため和尚さんは、約1時間の座禅中、警策といわれる桜の板(約1m)をもって我々の前を静々とゆっくり回ってくれます。
これまで私は誤解していました。それは座禅中の姿勢が悪い人とか、心が乱れた人がその警策で打たれるのかと思っていましたが、ここでは打たれることを希望する人が自分からお願いするのです。そこで私も思い切って座禅中、和尚さまに合掌してお願いしました。
するとその警策で、肩ではなく左右の背中をパンパンとそれぞれ3回音高く打って頂きました。思ったほどは痛くなく、気持ちがスッキリしました。座禅中、私は目を半眼にして、祭壇に置かれている韓国で作られたという真新しい金色の菩薩像を見つめて心の安らぎを保ち、時々シーズネット京都の将来像を思い浮かべて瞑想していました。
そして帰り道では、嵐山の美しい自然風景を十分堪能しました。これからもこの座禅を続けようと思っています。
理事長 村田 忠