干支にはなぜ猫がいないのか
昔々のある年の暮れのこと、神様が動物達にお触れを出したそう。「元日の朝の挨拶に出かけてこい、1番早く来た者から12番目の者までは、順にそれぞれ1年の間、動物の大将にしてやろう」動物達は自分が1番にと元日が来るのを待っていた。ところが猫は神様のところにいつ行くのか忘れてしまい、ねずみに尋ねると、ねずみはわざと1日遅れの日を教えた。それを信じた猫は、他の動物たちより1日遅れて行ってしまい番外で仲間 に入れなかった。それで猫はねずみを恨み、今でもねずみを追いまわすのだそう。
籔本 幸子