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4月 20

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札幌市の空き家対策への協力

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NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

近年、空き家が増えているのは全国的な現象ですが、札幌市でも空き家・空き室が目立つようになってきました。親の家を引き継がないまま老朽化に任せている、という状況をよく耳にします。また、古い集合住宅では入居者が集まらないということもあるようです。

そこで、札幌市は「空き家対策検討委員会」を設けて検討し、「札幌市空き家等対策計画」をまとめました。それによると、昭和48年は16,500戸で、総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は4.7%でしたが、平成25年には142,160戸で、空き家率は14.1%となっています。空き家の種類別では、大部分が共同住宅(空き室)ですが、放置空き家などが含まれる「その他の空き家」は8,970戸で、そのうち「腐朽・破損あり」となっているものは、6,430戸となっています。「特定空き家」といって放置すると危険で衛生上有害とされる空き家は2,910戸あるとのことです。

先日、札幌市の担当部署の方がシーズネットを訪れ、「空き家対策にNPOなどとの連携も考えている」との説明を受けました。ついで、札幌市とその問題で提携している北洋銀行さんが、シーズネットと「空き家対策に関する提携ができないか」という具体的提案を受けました。内容は、あんしん住まいサッポロなどで行っている住み替えなどの相談の際、空き家になることが想定される場合に様々な情報提供を行うことです。

例えば、空き家を解体する場合に、その費用調達として、リビングローン(空き家解体優遇)の優遇金利を受けることができることや、札幌市が行う「危険空き家の除去に関する補助」の補助金の案内、リバースモーゲージ(自宅を担保としてローンを設定し、借受人が死亡した際にその物件売却等により精算する仕組み)などの情報提供です。

私どもは、この取り組みが地域が抱える空き家問題に役立ち、ひいては札幌市民のあんしん安全な地域づくりに寄与すると考え、北洋銀行さんと提携を結ぶこととしました。

また、これとは別に、北清企業さん、ネクストシティさんとも住み替えに伴う清掃や大型ゴミの処分、不動産売買や家のリフォームなどの問題について提携を結んでおります。 住み替えに伴う空き家の問題などを抱えている方は、是非、ご相談ください。

さて、シーズネットの事務所と同じフロアに入居しているケアサポリンク(奥田代表)では、ケアマネジャーの事業所「さいどbyさいど」・障害者相談支援の事業所「さにーさいど」に併せ、ホームヘルパーの事業所「ゆあさいど」を立ち上げました。介護保険サービスと障害者サービスの両方に対応しているヘルパーステーションです。ご利用などの相談は594-8137(千葉)まで。

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