誕生日新たな私終章の
夢に向かって歩き始める (梅崎 由喜美)
孫からの男の子だよ弾む声
ひ孫誕生五体満足 (斎藤 邦子)
通学に貨物列車に乗り込んだ
団塊世代今は無人駅 (瀧澤 いつ子)
不機嫌に杖もつ母に付き添う子
笑顔で育てし日々は遠くに (土橋 芳美)
道の駅並ぶ地場産びっしりと
袋に詰まった赤しそを買う (中浜 敏明)
東雲は薄紫にたなびきて
今日の朗(ほがら)を寿いでいる (中山 寿子)
郵パックひまわり五輪水添えて
妹よりの真心一束 (福栄 真理子)
筆まめな母でありしよ遠く住む
我を気遣う言葉あふれて (森下 良子)
図書館の静寂の中ウトウトと
夢物語のページをめくる (大野 一)
NO MORE
60年以上前、地方大学の学生自治会文化部門の書記長を務めていた。
某国が核実験をした。当然反対すると思っていたら、全学連は賛成に回った。理由は「帝国主義に対抗するため」である。
私は、「広島・長崎の反原爆は、主義主張に関係がない。それが原点だ」と主張して、自治会を脱退した。その後、学生運動は、全共闘、赤軍派と暴力の激化と分裂により、衰退し、学生のノンポリ化が進む。
時を経て、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞した。大アッパレである。どこぞの、元総理大臣と大違いです。大声で叫ぼう。「原爆は、いらない」「戦争は、なしだ」 (沖野 孝)
なめらかな川の流れも松の内
農学部一路の並木明の春 (川口 昭治)
顔認証
便利だけど目をそらす
心の中で
つぶやく
もういいかい (菅 妙子)
飾らない
こころに
花言葉を
添えて
過ごす (浜 正吉)
北大ガレージセールに参加して
10月8日、北大留学生・外国人研究者及びその家族のための「秋のガレージセール」に、ボランティアとして当日の準備・販売のお手伝いをしました。会場は北海道大学クラーク会館3階、スタッフの方含め34名の参加でした。私は初参加でしたが、経験者の方も多く和やかな雰囲気の中で準備が進められ、緊張していた私もすぐに溶け込む事が出来ました。
家具や家電、衣類、子供用品、食器や調理器具、スーツケースや雛人形等沢山の品物が並べられました。12時の開場が近づくにつれ、言葉は通じるかしら?上手に応対できるかしら? と急に不安になってきました。家電担当の私の所では、ドライヤーや炊飯器、フードプロセッサー、アイロンなど次々に買われていきました。遠慮がちに品物を手に取る人、買おうか買うまいか真剣に悩んでいる人、強気に値切り交渉してくる人、様々な留学生とほぼ日本語で楽しく触れ合う事が出来ました。
帰宅してから、もしかしたら私が持っていった調理器具が今頃、留学生の台所で活躍しているかも・・・と勝手に想像していました。
改めて、世界各国から北大にきている留学生や研究者が今後、母国に帰り様々な分野で活躍される事を祈らずにいられませんでした。 (吉川 千恵子)

大西 孝子