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5月 01

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会員の広場(2024.05)


短歌勉強会

病えて義弟がんばり笑顔みせ
 まさかの知らせともしび消えし (斎藤 邦子)

短歌(うた)習い指折り数え文字並べ
 楽しさ求め今日もペンとる (瀧澤 いつ子)

朧月瞳とじれば聴こえだす
 亡夫(あなた)(あなた)の歌った桃色吐息 (土橋 芳美)

灯油タンクに降り積む雪の嵩をみて
 奉仕除雪に出かける朝間 (中浜 敏明)

幸せの種を掘って赤ちゃんは
 いつも大事にグーの手でいる (中山 寿子)

半袖に花見にアイス弓なりの
 日本列島札幌大雪 (福栄 真理子)

除雪車の音に目覚むる午前四時
 「お疲れさま」と声をかけたし (森下 良子)

小二の孫手作りチョコにメッセージ
 「たんのうしてね」に驚きうれし (大野 一)

投稿川柳

思い立ち足湯に向かう五月晴れ
 歳時記を悩ます北の花だより (田村 ノブ子)
エッセイ

天寿満足術・ボケずに長生きしなはれ(作者不詳)

年をとったら出しゃばらず 憎まれ口に泣き言に 人の蔭口言わないで 他人のことは誉めなはれ
聞かれりや教えて上げてでも 知っている事も知らん振り 何時でも阿保でいるこっちゃ
勝ったらあかん負けなはれ いずれは世話になる身なら 若い者には花を持たせ一歩下がって譲るのが 円満にいくコツですわ 何時でも感謝忘れずに どんな時でもへえおおきに

お金の欲を捨てなはれ なんぼゼニカネあったとて 死んだら持って行けまへん あの人はええ人やったなあ そないに人から言われる様 生きている内にバラ蒔いて 山ほど徳を積みなはれ てな事を言うのは表向き

ほんまにゼニを離さずに 死ぬ迄しっかり持ってなはれ 人にはケチと言われても お金が有るから大事にし みんなベンチャラ言うてくる 内緒やけどもホンマだっせ 昔の事はみな忘れ 自慢話しはしなはんな わしらの時代はもう過ぎた なんぼ頑張り力んでも 体が言う事ききまへん

あんた偉いわしゃあかん そんな気持ちでおりなはれ 我が子に孫に世間様 どなたからでも慕われる ええ年寄りになりなはれ ボケたらアカンその為に 頭の洗濯生き甲斐に 何か一つの趣味持って せいぜい長生きしなはれ

私は整理タンスを片付けていたら上記の事を書いた日本手拭いが出てきましたので、読んだところ考えさせれまして、書斎の壁に貼っています。聞いたことは有るよと言う方はごめんなさい。 (山内 進)

男の料理教室へのお誘い~備えあれば憂(うれ)い無し~

いわゆる団塊世代に育った私。男子厨房に入らずと育てられ、それに甘えて育った。その為、結婚して約50年、料理は全て女房任せ。そして定年になるまで全く料理をしたことは無かった。せいぜい、たまに食器を洗うくらい。子供は男の子が3人いるが、女房がお産で不在の時は、女房がその間の三食は、全部レンジなどで温めれば食することが出来るように冷凍してくれていた。よって、食材から調理するということは全く無かったのである。

定年後10年余り、こうした境遇に甘えてきた私が、この度、重大な危機を迎えることとなった。それは、女房の右手薬指が化膿して、悪くすれば骨に感染が拡がった場合には、その指を切断する事態になり、なんと1か月ほど入院することとなった。どうする? これからの私一人の食事は、誰が作るのか!!!

ここで皆さんは、「何、スーパーやコンビニで弁当を買えば大丈夫でしょう」と、思われるかも。

しかし我が家は、食品添加物が無い食生活で、スーパーなどの弁当は添加物だらけで、私はとても買う気にはならなかった。

この大、大ピンチに、シーズネットの「男の料理教室」での経験が活きてきたのですわ!!! 料理教室には、一人暮らしになった状況を頭の中で想像して入会していたが、正直に言えば「他人事」であって、身の入った参加態度ではなかったと思う。食材等は、講師等が揃えてくれて、それらを調理するだけという、楽ちんの料理教室。

でも、そして、でもです! この男の料理教室での経験が、なんと役に立ったのですよ。この経験が無かったら、確実に私は外食ばかりの生活になり、今度は私自身が入院する羽目になっていたかも。女房にすれば、心配で心配で安心して入院していられなかった、と思う。

それで女房の入院1か月、私は毎日三食の食事内容を、写真付きメールで女房に報告。この報告に値するようなメニューになるよう、毎食代わり映えしないが、頑張って調理しましたわ。

シーズネットの男の料理教室には、現在毎月1回、6~7名が参加。私と同じく料理に不慣れな方など、様々な方が集います。作った料理を食しながら、互いの健康状態や様々な意見交換などで楽しいひと時です。私にとっては、更に女房に何かあった時に備えた場にもなりました。まさに「備えあれば憂い無し」の場でもあったのです。

シーズネット会員の男性諸君(女性会員の旦那さんも)、男の料理教室に試しに参加してみませんか? 楽しいですよ~、参加お待ちしております!!! (青木 基成)

俳句

春の夜やこけしの瞳閉じしまま
 花曇り仏舎利塔の裏山も (川口 昭治)

陽のさして狭庭の隅にふきのとう
 二月尽一人歩きのしみる夜 (渡辺 セツ子)

五行歌の会

バックを忘れた
 焦りながら来た道をもどる
カウンターの上に
 バックが置いてあるのが見えた
なんて日本は良い国なんだろう (新井田綏子)

遠い夏の日の「玉音放送」
 皆の泣き声を背に外へ
あぁ青く青い空が
 軍国少女の転向
あの日の空は今も (武田 勝代)

絵手紙教室


大西 孝子

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