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11月 01

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「福祉サービス第三者評価」とは

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

先日の総会で「福祉サービス第三者評価で収益が上がっていることは望ましいが、この事業については会員のほとんどが知らないと思う。丁寧な説明が望まれる。」というご意見がありましたので、今回は福祉サービス第三者評価事業(以下「第三者評価」)について説明をしたいと思います。

福祉サービスは、社会福祉法で「①自らのサービスの自己評価をすること、②国は評価の実施に資するための措置を講ずるよう努めること」と規定されており、この②が第三者評価の根拠となっています。全ての福祉サービスが対象となっていますが、概ね、高齢者サービス、障害者サービス、保育サービス、その他のサービス(児童養護施設や救護施設など)に分かれて、国が評価のガイドラインを定めており、都道府県が評価機関を認証します。

第三者評価の流れですが、評価機関は福祉サービスの事業者から申し込みを受けて、契約を交わし評価が開始されます。評価調査者の資格を有する3名の方が、その事業所の様々な書類やマニュアルを確認して、また実際に訪問してサービスを評価します。併せて、利用者の方へのアンケートやヒヤリングなども行い、評価をまとめます。その評価結果を事業所に示し、さらに都道府県のホームページなどにアップして結果を公表します。

シーズネットは評価機関として2016年度に認証を受け、最近は1年に5か所程度の評価を受け持っています。高齢、障害、保育などその事業を専門に運営している事業所を相手に評価するのですから、評価にはかなりの福祉事業の知識と時間と労力を要します。1件の評価には1年ぐらいかかり(何回もヒヤリングを繰り返すので)、コロナ禍で訪問できず2年に跨ぐこともしばしばです。1件あたりだいたい30万円ぐらいの評価料金となり、脆弱なシーズネットの財政には寄与しています。

課題として、シーズネット会員の評価調査者が私を含め3名しかいないので、外部の評価調査者への依頼が増えることと、膨大な事務作業をこなす人が少ないことがあげられます。

ただ、第三者評価により福祉サービスの質の向上が期待されることは確かで、これから多分会員の皆様がお世話になるであろう高齢者サービス、未来を担う子どもたちの保育サービスがより良いものとなるよう、これからも頑張って行きたいと思っております。

さて、前号でお知らせしたふまねっとの無料体験ですが、NPO法人ふまねっとさんは単独のサークルでも会場を用意してくれればご要望にお応えしたいとのことですので、是非、お試しください。

先日、「楽しいお花」サークルの横山先生から「全道いけ花美術展」のご招待券をいただき、丸井今井デパートに行き、展示を見てきました。忙しい日常を送る中でほっと心が癒されました。花は活ける人の想いが観る人の心のどこかにそっと寄り添ってくれるのだなあと感じました。

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