コンビニの傘立ビニール傘並ぶ
乾燥に加湿器つけて窓結露 (塚下健太郎)
翼を捨てたとかエープリル・フール
春の陽にみどりみどりと鳴く音符 (伊藤田鶴子)
春嵐手稲おろしのボデイブロー
残り火に息ふきかけて肥る思慕 (江崎 弘子)
有頂天そんな時こそ落とし穴
この陽差しぬくいぬくいと伸びる猫 (林 真佐子)
散歩道福寿草見て何想う
コロナにも負けず楽しむバス・ツアー (田林 房子)
移り行く夏の扉を開けて虹
ロマン追うレシピ通りに繁吹く (浜 正吉)
おだやかで刺激がないけど平和がいい
散歩途中 中州のサギに足止まる (ホヤ レイ)
モ ト カ レ
モトカレつい最近、この言葉を耳にする事がありました。私は、この言葉を聞いて、懐かしい思い出が甦りました。定年後、それまで学んできた絵手紙の指導を、市内五ヶ所でボランティアで七年間やってきました。その内のあるグループ・ホームでのお話しです。決められた日時に出向き、玄関の呼びブザーを押すと数人の方が私を出迎えてくれます。丁度その時間は、昼食を摂った後、昼寝が終わり、テイータイムの時間です。
スタッフの「絵手紙を書きましょう!」の言葉で、入居者の皆さんが画き始めます。私は各テーブルを廻り、ご挨拶をして、ワンポイントレッスンを行います。丸い物を四角に画く方もいます。画きながらのお喋りーとても賑やかです。画き終わると、皆さんの作品を黒板に貼り、各々の良い処をご披露します。
それが終わると、午後のテイータイムです。お茶を飲みながら、廻りの皆さんとお喋りを楽しみます。近くに気になる方を見つけました。品の良い、小柄なおばあちゃんです。その方は、画き終えた絵手紙をテーブルに置いて、何か想いに浸っているようでした。私はその方に、「その絵手紙は、どなたに出すのですか?」と聞きましたが、返事がありませんでした。近くにいたスタッフが少し時間を置いて尋ねると、「モトカレ」と聞こえたとの事で大騒ぎになりました。少し後に、私からその方に、「モトカレ」との出会いをお聞きしました。京都生れで、娘時代に大好きな方が居て、心の中では結婚したいと強く思っていました。しかし、太平洋戦争が始まり、「モトカレ」が、学徒出陣で出兵してしまいました。ところが、アメリカの戦闘機の射撃により戦死した事が判り、三日三晩、泣き続けたとの事でした。その後戦争が終わりお父さんより見合いを勧められ結婚されました。ご縁があって札幌に転勤しましたが、とても住み良い処で、京都に帰ることなく住み続け、老後を過ごしていましたが、ご主人が先に亡くなり、今は一人身との事でした。一人で居ると、時々、「モトカレ」の事をフッと想い出すとの事でした。その方は宛先の無い「モトカレ」に、一言添えて絵手紙を送っていたのですネ。
とても、ロマン溢れるお話しでした。 (浜 正吉)
このわかば初々しくて楚々として
夏の盛りに強者となる
瞬きの一世を飾る野の花の
宴はじまる北の水無月 (森 真佐子)
新緑漂う
大通公園
札幌を築いた
多くの先人の知恵がいっぱい
これからも守らねば (福栄真理子)
傘寿
健康もおあしも
政治も科学の進歩も
地平の景色が変わった
それが楽しい (西村芳光)
シーズネットと合唱団「20年のあゆみと思い出のひとこま」 NO.13
2015/9/29 シーズネット祭り。発表内容をプロジェクトチームが企画担当し、「歌って楽しく世界旅行!」を計画。衣装、旗、プラカードなどを手作りし「ありがとう」の言葉を世界の言語で表現。その国を代表する歌を楽しい工夫で歌いあげました。女性陣は美しい民族衣装風、男声陣も無国籍風の帽子やチョッキの楽しい衣装で発表を盛り上げました。
2015/12/22 毎年皆が楽しみにしている恒例のおさらいクリスマス会。ホテルKKR札幌を会場にし、お食事、お楽しみ会、そして「シーズネットオンステージ!」では、その年、練習した曲で歌い納めをしました。
「パ ン ジ ー の 花 言 葉」
春の訪れと共に大通公園に一番先に植えられる花がパンジーです。4月27日の道新に大通公園の花壇整備が始まり、西1~7丁目花壇に春の花26、600株が植えられるとの記事に添えて、青と黄のパンジーでウクライナ国旗を現し平和を願うとの花壇の写真が載っていました。
黄色のパンジーの花言葉は「つつましい幸せ」「田園の喜び」とのこと。今、正に祖国が破壊され理不尽な被害に苦しむ同国民に、一日も早く平和で幸せな暮らしが戻りますよう願わずにはおられません。
報道に先立つ4月21日に、市広報誌の募集で参加した方々などの市民花壇ボランティア約30名が2丁目花壇と4丁目ボーダー花壇に、シーズネット会員21名が3丁目ボーダー花壇に、合せてビオラとパンジー約5千株を植えました。
この日は気温23度と暖かい青空のもと、丁度通り合せの台車に乗った可愛い保育園児と保育士さんの温かい言葉に元気を貰い皆が笑顔に。そしてこれからも毎週シーズネットのメンバーも交代で、10月下旬のチューリップ球根植えまで花壇ボランティアを続けて行くのです。 (鈴木 誠治)
