床に臥す母と二人で観る画像
まなざし優し祝賀御列
砲台を守りし父の聴力は
大陸走る砂塵となりぬ (森 真佐子)
ひらめきの鈍きがまゝに外へでる
暑き川辺に蝶の舞い来る (本田 征子)
花のある秘密の扉ドアの外
ほろ苦い人生峠今日も生き (浜 正吉)
どんな苦も川の流れに沿っている
ふさぐ心散歩で得るはセロトニン (ホヤ レイ)
花めぐり染まる写真のさくら色
しあわせと笑顔の花は深い仲 (田村 ノブ子)
「サイバラさ~ん」
連休明けの病院待合室は満席でした。
77歳の女性と人工関節の共通点で「長く立ってると辛いわね」という共通点で会話を交わすきっかけになりました。相手の方は片方を2年前に、いずれもう一方もしないと思っているが、いまだに杖が無いと歩けないとの事。
私を見てどうして杖もついていないのかと質問してくる。術後の経過を話し現在も介護保険でリハビリ中と話すと「介護保険はちゃんと払っているのですが何も連絡がこない」と。
申請して認定を受けないと使えないですよと話をすると、「そんなこと誰も教えてくれないから知らなかった」。
そうこうしているうちに「主人も年だし、自分もあちこち悪いので高齢者の世話してくれる住まいに行くの、ところでNPOのサイバラさんのお話聞いたことある? 私は有名なサイバラさんに電話して聞こうと思い新聞みんな切ってあるの。名前が出てこないけどそこを作った人(岩見さんのことみたい)は亡くなったらしいけど、新聞によく出ている所ですよ。知っとくといいよ」と言われました。
私はあとで電話されてもと思い、私のことのようですがと切り出すとその時「西原さん~」と看護師さんの声に「サイバラさん、いや、にしはらさんですか」と大声を出し周り中に見られた一瞬でした。
一市民の声でしたが、介護保険のことは何もご存じない、困った時は知ってる名前の人に電話して答えを求めることを改めて分かり、シーズネット会員さんは大丈夫かしら?と心配になりました。
お知らせにもなり大変恐縮ですが、7月21日(木)札幌市市民ホールにて「介護保険を活用する方法」と題して講演しますので、時間のある方は是非この機会に勉強しませんか。(通信7月号に案内が同封されます) (西原 桂子)
梅園の坂を押されて車椅子
牡丹の芽一夜待たずに開き切る (川口昭二)
六十年来の絆
おしゃべりが止まらない
気が付けば窓から明かり
かけがえのない友と
癒しの温泉旅行 (山崎礼子
蝶ふわり
園児のつむり
撫でてゆく
どの国にも欲しい
そんな平和 (澤田節子)
「生まれ変わったら」
テレビを見ていて、ふと女房とこんな会話になった。「心中、駆け落ち」なんて言葉は、もう死語だね。
昔は貧しくとも「純粋」なものがあったね。毎日飽きもせず色々なニュース有るけど、聞くことないなぁ~。
現代社会は自己中心的で、自分の損得ばかり考えて生きている人が多すぎ、結婚や子供を持つことを選択せず、子孫を残すことも・・・人間として、真の意味をどこかに忘れてしまったのか。
文明の発達で物は豊かになったけど、心は何処にいったのやら? 考える頭があるから、研究も開発も、発明発見もする、素晴らしいのが人間。しかし、考える頭があるから悪い事も考えて、悪用もするし騙しもする。世界中の人々が日本人並に生活したら、地球が三ついるという。地球から人間がいなくなったら、きれいな地球に戻るとも言われている。
宗教の違いや、考え方の違い、意見の違いなどで、今、まさに人間が戦争を起こしている。そしていつの時代も被害をこうむるのは、貧しくとも純粋に生きている平民達だ。この先、何十年、何百年、イヤ何千年たっても変わらないだろう。私は予言者では無いけど、この事だけは 残念ながら自信を持って言える。
人間として生きるのは、今回限りでいいと思っている。今度生まれ変わったら「鷲」になって、自然と共に生きたい。
悠然と大空を飛びまわり、天上からこの地球を眺めてみたい。
周りのゴタゴタや、人間同士の争い事が いかに小さな事かが見えるはず。 (ひろピー)

大西孝子