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5月 01

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会員の広場 2022.05


短歌勉強会

四月には納骨すると知らせうけ
 父のもとへとやっと追いつく (斉藤 邦子)

面会のビニール越しの五分間
 差し出す手と手何も語らず (瀧澤 いつ子)

明暗をみごと描き分く百号の
 キャンバス見上ぐ秋の道展 (中浜 俊明)

数々の老いるショックを超えてきて
 心は体に少し寄り添う (中山 寿子)

身の丈に合わす毎日繰り返し
 生かされている日々を大事に (福栄真理子)

川柳

草萌えるマスク外して深呼吸
 梅の咲く茶器で一服春を呼ぶ (田村ノブ子)

歩くママの胸でスヤスヤ幸せ夢
 ふと浮かぶ恋の川柳風に飛ぶ (ホヤ レイ)

爽やかな色に抱かれて花に酔い
 心から笑える人と同じ屋根 (浜 正吉)

エッセイ

山  椒

我家の家庭菜園には山椒の木が2本あります。山椒は道南に自生しております。雌雄異株ですので1本では実がならない事が多いです。友人から頂いた2本の苗木が偶然にも雄と雌でした。苗木では雌雄の区別がつきにくいためラッキーでした。「冷奴に木の芽で冷酒をぐい」と「擂粉木作り」が目的で植えました。

植えてから10年位から実を付けましたので、「山椒の佃煮」に挑戦するも失敗し、以後放置状態でした。

ある日、山椒の周囲でアゲハチョウが乱舞しておりました。優雅そのものです。程なくしてアゲハチョウの幼虫(モスラ様)があらわれて、山椒の葉を食し、丸坊主状態にしました。翌年もアゲハチョウが乱舞し、幼虫が大発生しましたので、1匹ずつお引き取りねがいました。(丸坊主状態が2~3年継続すると山椒が枯死することがあります)数年たって、また山椒にモスラ様が発生しました。今度はアゲハチョウの幼虫と少し異なったため、虫好きの菜園仲間と相談して調べた結果、ヤママユガの1種でシンジュサン(ミツキムシ)と判明し、成虫は13~14cm位になると分かりました。

早速、枝にネットをかけて、蛹化させ、翌年の羽化を試みましたが失敗しました。しかも、シンジュサンが夜行性であるためか見ることができませんでした。しばらくして、幼虫が再び大発生し山椒を食害し始めましたので、1匹ずつお引き取り願いました。(以後、幼虫の発生はありません)

両幼虫の食草は、山椒ですがこの広い土地で、どうやって探し当てるのでしょうか?今度、幼虫が発生したら、個体数を調整して翌年の成虫を楽しもうと思います。山椒の木は栗の木の下ですが、3m以上に成長し大木になりました。葉と実は乾燥させて保存して、煮物の風味付けに利用しておりますし、擂粉木も作りました。 (沖 野  孝)

短歌

ノモンハン 生きて還し 父がいて
 命のバトン 手渡してゆく

山姥の ごとき白髪 なびかせて
 母の齢を 超えて行きたし (森 真佐子)

五行歌の会

一つの道に幕下ろし
 次の道を求めて
体力、気力と相談し
 楽しみ探し決めかねる
ぼう・と過ぎる日々 (西原桂子)

理想の水切りザルが
 目にとびこんでくる
柳宗理の受賞作
 使いがってがみごと
よき友に出合った心地する (板垣町子)

シーズネット合唱団

20年のあゆみと思い出のひとこま」 NO.11

2014/9/23 シーズネット祭り。
前年、岩見代表を失った悲しみと喪失感は余りにも大きなものでした。その寂しい気持ちを抱えながらの一年後のシーズネット祭り。岩見代表のシーズネットの理念とメッセージをそのまま私たち合唱団員みなの目指す指標として頑張りました。団員みなの心からの感謝の気持ちを込めて「懐かしい日本の季節の歌」をみんなが手作りの花束を手に合唱。更にこれからも元気に歩もうという皆の気持ちを懐かしい「証誠寺の狸囃子」に込めて明るく発表しました。

絵手紙


江崎 弘子

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