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5月 01

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会員の広場(2021.5)


短歌

復興は未だ半ばの東北から
  聖火リレーの始まる弥生

掲げたるトーチは桜のかたちして
  数多くの願いを繋ぐランナー (小西 和子)

桜匂ふ 五月の心うつうつと
  今日は籠るか 降る雨の音 (本田 征子)


川柳

ひとつどう 心そよぐよ かしわもち (柿沼 英樹)

年かさね 笑顔の写真 撮れという (ふきのとう)

スクワット 歩きがスムーズ 気の性(せい)か (ホヤ レイ)

傷を持つ 空なる水は 丸く生き (浜 正吉)


俳句

春の夜やこけしの瞳閉じしまま
  花曇り仏舎利塔の裏山も (川口 昭二)

五行歌の会

毎年捨てるか否か
  迷う花瓶
   春になると
  草花を飾り
   居心地よくおさまる (菅 妙子)

一筆に
  娘思う
   母の手紙
  抱きしめて
   眠る (澤田 節子)


エッセイ

仏像巡り

 休暇の取りづらい職場を早期退職して仏像巡りを始めて20年ちかくになりました。この間、四国遍路、鎌倉観音巡拝、西国巡礼等を行う以外に春と秋に仏像巡りをしました。
 多くの仏像を拝観しましたが、2~3度と複数回訪れたのは、数は少ないです。そのうちで、私の最も好きな三仏像を紹介します。

 京都広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像(高さ123㎝)。うすい胸、華奢な腕、頬に触れんばかりの人差し指、唇もとににじむ神秘的なアルカイックスマイル(古代の微笑)は、ほのかな温かみがあり、対する者を魅了する。暫し座して拝観するのみです。
その昔、余りの美しさに魔が差した大学生が、思わず飛びついて指の先を折ったそうです。

 京都永観堂禅林寺の本尊「見返り阿弥陀仏」(高さ77cm)
 永観が念仏を唱えながら本尊阿弥陀如来の周りをめぐっていると、前に如来が現れ、驚いた永観が立ち止まると、如来は振り返り「永観おそし」と言った姿です。本堂正面は横顔で、右に回り込んで拝観することになります。一段と高いところに安置されているので、左肩越しの目線は艶であり、優しく見守られている感じがします。

 奈良唐招提寺の金堂本尊盧舎那仏の左側に脇侍としての千手観音菩薩像(高さ5.36m)。
 他に、千手を数える菩薩像は大阪葛井寺と京都寿宝寺の二体のみです。
実際には、大脇手42本小脇手911本、合計953本です。(経年による破損紛失らしい)
壮大で厳粛、優雅で圧巻です。立ち止まり両手を合わす。
千の手で、あらゆるものの願いを聞き、救うと言われています。 
新型コロナウイルスが一日も早く鎮静化することを願います。 合掌 (沖野 孝)

「大切な言葉」

 通信3月号の編集後記を読んで、私もずっと覚えていて大切にしている「言葉」があります。
 子供の頃から父の仕事の関係で転校が多かったのですが、中学2年時の転校で先生に挨拶に行ったおりに、中1の担任だった先生から頂いた色紙です。
 私の心に響いて、うれしくてずっと大切にしている言葉です。
 「~らしく生きる。自分らしく、学生らしく、女性らしく」です。
 今も時々思い出しては口ずさみ、守れているかなと心しています。

 今は「おばあちゃんらしく・・・」ですね。ずっと心の礎になっています。
 あの頃は、よく友達と先生の家に遊びに行ったものです。懐かしい!!
そんな古き良き時代だったのですね。 (森 薫子)

私の居場所

 私は、「シーズネット」に入会と同時に大通公園ボランティア活動と森林活動に参加させていただいています。
 大通公園では、一年草の植え込みをした後は花がら摘みなどのメンテナンスをしています。駅前通りに面する花壇は通りがかりの人が立ち止まって、写真を撮ったりお花を眺めて行きます。「夏場の作業はちょっと暑いけど、それ以上に花が好きな皆さんと楽しくやっていることが嬉しいで~す!」メンテナンスをすることにより、日々成長していく姿を見るとやりがいを感じています。
 森林活動では、野幌森林公園内(シーズネットの森)での下草刈りと、札幌市民にとって豊かでおいしい水を提供してくれる水源、定山渓の国有林に植樹をしています。活動を通じて森づくりの大切さを知ることができました。

 今年度は、道民の森(シーズネットの森)に、自分たちでどんぐりの苗木を育てて植樹をする計画を立てました。どんぐりの里親の皆さんに育苗セットをお渡しして、9月まで育てていただいてます。初めての挑戦ですので皆さんの育てていただいた苗木がどのくらい旅立っていくのか楽しみです。
 「追伸」 どんぐりを育てている皆さん、寒い冬を越して春に向かって徐々に芽吹いてくることでしょう。どんぐり通信で育てている様子を発信したいと思います。皆さんと一緒に育てる楽しみを共有しましょう。 (近江 和子)

短歌


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