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12月 31

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会員の広場(2021.1)


短歌

洗礼の水清くしてしたたりぬ
  光の中に君ぞまぶしき (本田 征子)

川柳

おしるこで甘い夢見るお正月
  毎日が時間に追われ時買えず (ホヤ レイ)

つぎはぎの流転重ねた背を見せる
  別れ際老いのハートをわしづかみ (柳  正)

五行歌(投稿)

妖艶に彩り放っ
  秋の雅
 散りゆく姿も
   潔く
  厳しい冬を耐える (山本満里子)

お得を求め
  損をする人
 この年で
   欲は
  いらぬもの (ひろ)

俳句

寒晴れや小樽運河の深緑
  買い初めやいっ歩踏み入る地下歩道 (川口 昭二)
五行歌の会

憂いの
  一年
 晴天の雲に
   乗っけて
  ふっ (澤田 節子)

モフモフすずめが
  おしくらまんじゅう
 暖かそう
   私も
  仲間に入りたい (菅 妙子)

エッセイ

「100歳を目指して」

私は、毎朝、地元新聞の川柳欄を見る事を楽しみにしています。たまたま目に入ったのは、105歳の男性の川柳でした。大変感動し、強い刺激を受けました。私も川柳を始めて14年程になりますが、105歳の方は、川柳作り(柳人)の大先輩です。心から敬意を表したいと思いました。私も地元新聞に川柳を投句して数年になりますが、一週間に一度、その週に作った中から気に入った三句を投句しています。私はこの時、この大先輩にあやかり、投句を続けていこうと決心しました。今年78歳になりますが、初めて「人生100歳」を強く意識しました。

私が65歳の時に、40数年の縦社会を卒業し、同時に横社会にデビューしました。この先どう過ごすか―いろいろ思案していた時に、家内から3つの事を約束させられました。

  1. 自分のことは自分でする
  2. 居場所は外につくる
  3. 頑固な性格を直す

その時は少々驚きましたが、家内の云う事にも一理あると思い、自分なりに努力しました。約束してから13年目の今年、及第点を貰う事が出来ました。これも、家内のお蔭と思っています。時々、シニアの男性が孤立死をしたと云う話を聞きますが、私は何とか自立が出来、外に出て関わりを持ち、明るく丸くなり、多様な生き方が出来るようになりました。

65歳の時、先ず手をつけたのは、自分の居場所探しでした。行く先はどこも女性が多いのにはビックリしました。そして、女性のお喋りに、カルチャーショックを受けました。無口で口下手な私にとっては大きな課題でした。少しずつお喋りの中に入れてもらい、最近はお喋りが楽しくなりました。女性は、男性よりも長生きすると云われていますが、その理由は、お喋りと料理だと知り、数年前から男の料理教室に通い頑張っています。「教育」(今日行く所がある)と、「教養」(今日用事がある)を、日々実践しています。 (浜 正吉)

次項に続く

私は『旅のミツバチ』です

私は、現役の旅行添乗員(ツアーコンダクター)です。

年間140日ほど道内はもとより南は沖縄まで全国を観光ツアーで駆け巡る一方、仕事の間隙をぬって添乗員の知識と体験を活かしながら、わくわく同好会や旅行サークルのプランを立てて実施するようになり、早や2年が経ちました。

プランを立てるに際し心掛けている事は、旅行会社が募集するツアーとは一線を期した手作り感一杯のプラン、具体的には路線バスやJR等の公共交通機関、或いはタクシーを利用し、近くに住んで居ながらも、こんな所があったんだ、と思える場所の小さな発見を見つけ体験すること、加えて美味しいランチを頂きながらおしゃべりを愉しむことなのです。私は、この体験型の探訪旅のプランを「遠足旅」と名付けています。

また、一人では外出に不安を抱えるご高齢者、或いはハンディキャップを持った方々を対象にした「福祉タクシーで行く旅の会」を今年10月に発足させました。

ハンディキャップが故に旅行会社が募集するツアーに断られた人が、身近な外出や旅行に出掛けることによって自信を付け、人生観が変わる、そんなきっかけづくりに繋がればと思い、この「福祉タクシーで行く旅の会」を第3の旅のスタイルに育てたいと考えます。

私の考える旅とは、時間の隙間を埋める遊びの時間であり、何かと何かを繋ぐこと、誰かと誰かを繋ぐこと、そして、繋ぐことで新しいものに変わる、のではなかろうかと思います。現役の添乗員として、また「遠足旅」のプランナーとして、楽しみながらやる、ということは楽しめなければ遣りたくない、と言うことなのです。

追伸:蛇足ながら、私のブログ『旅のミツバチ』(スマホやパソコンで検索)で、コロナ禍をバーチャルツアーとして楽しんで戴ければ、とても嬉しく思います。
※添乗員として、ここ数年心に残った風景や建物などをスマホで撮影したものです。 (森川 勝彦)

楽しいお花の会 作品


絵手紙教室


江崎 弘子

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