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12月 31

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シーズネット京都

「論語と算盤」に学ぶ ~コロナ禍の対処方法のヒント~

2024年度に刷新される1万円札に肖像が描かれる渋沢栄一の著書「論語と算盤」を私は一読しました。

渋沢栄一といえば、明治時代の大実業家として、現在も活動している日本郵船・東京ガス・帝国ホテル等の大企業の創立と発展に貢献した一流の実業家で近代史に名を残すような方です。

そこで私は、この本の中に明治維新社会の大混乱の中で当時の人々の苦しい体験やその乗り切りの知恵を知り、現在のコロナ禍の対策についてなにかヒントを探りたいと思い読みました。次にその本の要約を述べます。

明治維新で社会は大混乱し、人々の価値観が変わり「士農工商」の社会的順序がなくなり、社会ルールも欧米の新知識の導入により大きく変わり、人々の生活も苦しく大変となり、激流に揉まれたようです。そんな時代に一部の人は自分中心の考えで非道徳的な手段で金を儲けたり、いい社会的地位についたりした者もいた。

しかし彼らの多くは長い目でみると最後は貧しく寂しいめにあって悲しい思いをしているようだ。

そんな時代にあって、ある程度のお金は儲けてもいいが、自分中心でなく、良心的で思いやりの心で、社会貢献やお国のために働くことの必要性を諄々と述べています。

このようにして奇跡の起きるような宗教的な書物ではなく、現代の私たちにも十分納得できる論語と経済学の実学としての勉強の必要性を勧告した内容でした。 (理事長 村田 忠)

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