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12月 01

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シーズネット京都便り

老いのかたち~自分の姿を見て~

最近、興味深い文章に出会いました。それはアメリカの文芸評論家マルコム・カウリーの著書「八十路から眺めれば」(草思社刊)の一節です。それによると、人が老いたなあ~と思うのは;①「骨に痛みを感じるとき」、②「誤って歯ブラシを取り落としたとき」、「③「片足で立つことができず、ズボンをはくのが難渋するようになったとき」、④「階段を下りる前に踊り場で一瞬ためらうとき」、⑤「美しい女性と街ですれ違っても振り返らなくなったとき」、⑥「もう日が沈んだあとの車の運転はよそうと決心したとき」・・・。

会員の皆さんも思い当たる項目が幾つかあるでしょうか?少し以前、「自分は老人だと思ったことはない」と断言する、私とほぼ同年代の友人に会ったことがありました。

流石に彼は、髪が薄くなっていたものの、声には力があり、言葉は明瞭でした。その友人は生活上しっかりした目標をもち、日々明るい気持ちで活動しているようでした。

どうやら、人間がいつまでも元気で長生きするためには、私(昭和6年生)のつたない体験から言えば、①頭と体に適度なストレスを意識的に与える、②日々何か仕事を続け、小さな刺激と小さな喜びを得られるようにする、③前夜に明日の計画を立てる、④何事にも出来るだけ腹を立てないよう努力する、⑤生かされていることに日々感謝して生活する、ことが大切なようです。

ただし、日常これらのことが実行されているか否かが問題ですね。 (理事長 村田 忠>

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