「怒り」のコントロール法~腹が立ったら6秒我慢~
歳をとると少し気が長くなる人とやたら短くなり怒りやすくなる人が見受けられます。私も残念ながら後者の仲間入りをしているようです。
先日、それらに関して面白い記事を見ました。それは「腹が立ったら6秒我慢しなさい」というのが、あの著名なお医者さんである鎌田実先生のご意見です。
鎌田先生によると、人間は、怒りや不安を感じると、その人の脳内に「ノルアドレナリン」というホルモンが分泌されるそうです。しかしこれは6秒経過すると分泌のピークが過ぎます。だから先生は「腹がたったら6秒間我慢!」と自分に言い聞かせているそうです。そうすれば落ち着いて相手の話を聞くことが出来るそうです。
そういえば、過日、仁和寺で或る高僧からこんな体験を聞きました。それは若い頃、都会の仏教関係の大学に行くため、田舎の貧しい家を出る時母親から言われた「はなむけの言葉」があります。
それは「生ものの食べ物はその日のうちに食べなさい、人に文句を言いたいときは一晩ゆっくり寝て(練っって)からにしなさい」。母親の言いつけを守って、そのお陰で人と争うことなく無事に現在があると言っておりました。なかなか心に染み入る言葉ですね。
私たちもこのように考えて日々生活すれば、心穏やかに過ごせることでしょう。「怒り」をコントロールできれば自分も相手も成長出来る事でしょう。 (理事長 村田 忠)