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4月 27

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会員の広場(2018.5)


俳 句
花ふぶき松前城の天守閣
水音にまぎれていたる一輪草 (川口 昭治)

短 歌
串刺しの特大にしんを焼く店主の
両手の赤く日射しも暑く (本田 征子)
初級川柳教室
桜咲き桜並木に桜酔い (レイ)

夢ごこち夢からさめて夢破れ (久子) 

山々に山男来る山開き (健太郎)

春めいて春はそーと春きたり (田鶴子)

五行歌
母の気づきを
待っている
スマホの
やわらかな光
両手に抱いて (寺島しのぶ)

二月の光
三月の風
四月の水
大地
萌え (菊地佐和子)

エッセイ

「生きているということは」

 生きているということは、誰かに借りを作ること。生きていくということは、その借りを返していくこと。誰かに借りたら誰かに返そう。誰かにそうしてもらったように、誰かにそうしてあげよう。人は一人では生きてゆけない。誰も一人では歩いてゆけない。

私の好きな歌の1つで、作詞は(故)永六輔である。歌のように「人に感謝」の気持を持つと世の中から争いや、他人を中傷する事は少なくなると思う。僧さんの説教の中で「人間は生かされている」 両親、夫婦、親友から、計り知れない「愛」の中で私達は今、自分の足で歩けるようになったのだ。

 仕事、育児から解放された私達シニア人生は、これから借りを返す時が今であると思っている。
 私はささやかでも自分が出来る事で、お役に立てたら少しでも借りを返したいと思っている。

 「笑顔」で不愉快になる人はいなく、相手が鏡でいつも「笑顔」で悔いのないシニア人生を送りたいものである。私の好きな言葉「努力は人を裏切らない」 (月縄 一雄)

「男性料理教室を立ち上げて」

 私は手作り餃子を美味しく食べたい一心で、地元の幼稚園を改装したF会館の調理室を利用して数人の男性を誘い、女性指導員にお願いして料理教室を立ち上げる事にしました。私がレシピをパソコンで打ち、女性の方は買物計画を立て、分担しました。第一回目の参加者は男性4名、女性指導員2名でスタートしました。

料理のメニュー内容は、
1、十六穀ごはん  2、サンマ蒲焼  3、玉子焼  4、コールスロー(野菜サラダ) 5、煮干しだしの味噌汁  6、コーヒーゼリー
 女性指導員2名に切り方、味付けの仕方を教えてもらいながら昼までかかりました。
 自分達で作って食べるのは楽しく美味しいものです。

 次回は30回になり、パンを主食にして野菜サラダ、コーヒー、紅茶、果物等計画しています。
 今は人数男性11名、女性(指導員として)4名になりました。この会には男女合わせて調理師免許を持っている人が3人もいます。毎月作りたいもの、食べたいものを聞いてレシピを組み立て楽しく続けています。 (鈴木 勝夫)
(注意シーズネットの男の料理教室とは違います)

四国遍路 (2)

 四国八十八ヵ所を巡拝することを遍路と言い、他の地域の巡拝は遍路とは言いません。四国を巡るは、四国―僻地―「へじ」を巡るから「遍路」に転じたとする話もあります。遍路について関心のある方は、いろいろな本が出されていますし、ネットでも気軽に検索できます。私が読んだ本では、感動ものは辰濃和男著「四国遍路」、薀蓄向きは大野正義著「これがほんまの四国遍路」、実用的には、へんろみち保存協力会編「四国遍路ひとり歩き同行二人(地図辺)、(解説編)」が参考になると思います。

 遍路中は固いことを云うと、身と口と意のはたらきをすべて正しく生きていくことを心に誓い実践していく「十善戒」を守り、お金がなくても、誰でも実行できる仏様の行いである「無財七施」の修行であります。しかしながら、ご心配なく。「迷惑をかけない」ことを前提にすれば普通の行動を取れば良く、例えば、飲酒も禁止されておりません。

 ご承知と思いますが、酒は「般若湯」、ビールは「泡般若湯」と言い宿坊でもお願いできます。(高野山宿坊
でも可能でしたが宿坊により異なることありますので注意してください)飲酒の作法は「まずは、目の前にいるだろう弘法大師に一献さしあげ、次いでお流れを頂戴する、以後は、独酌で行います」と心の中で・・・飲みすぎ注意

 遍路を打つのに、特に服装や所持品の決まりはありませんが、金剛杖は弘法大師の化身とも言われているので、ぜひ用意してほしいです。地域の方に一見して遍路と分かり道を聞いても親切に教えてくれますし、警察から浮浪者に間違えられません。

 また、四国遍路は宗教をあまり考えなくてもよいと思います。

 札所にしても弘法大師の真言宗以外の宗派があり多様です。そのため仏教だけでなく多様な宗教の人、無宗教の人がいて、国籍まで様々です。それでも札所から札所を訪ねて癒しを得ることが出来ると思います。それが四国遍路の醍醐味です。 (沖野 孝)

絵手紙


(浜 正吉)

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