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1月 25

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会員の広場(2018.2)

俳 句
寒明のともずな解く巡視艇
オホーツクへ千キロの旅流氷群 (川口 昭治)
短 歌
なる様になると思へば軽くなる
心も夜のしじまに勝てぬ (本田 征子)
川 柳
朝夢に川が出てきて近いのか
ばあさんに負けるものかとばあさんが (ホヤ レイ)

おとろえを知らない笑顔好々爺
幸せな音色広がる古ピアノ (浜  正吉)

五行歌

『ヒヨドリさんへ』
冬季限定
赤い実食堂
食べ尽くしのため
閉店します

しんしんと
冬の夜
孤独の
低周波が
押し寄せる (菊池 佐和子)

エッセイ

イスタンブール紀行(1)

去る11月15日から23日まで、イスタンブールに滞在した。ホテルも航空運賃も今が一番安い時期ということで、近所に住む活動仲間とふたりで出かけた。彼女は3回目というので、地理もわかっているし一人で出歩ける。私は観光目的ではなく、そこに住んでいる友人に会うのが目的だった。同行の彼女は2回行ったけれど、もう一度訪れたい、というくらい魅力的な町であるらしかった。私の息子のひとりも大学卒業時に友人とトルコ旅行して、「イスタンブールだけでも1週間いたかったなぁ」と言ったのが長らく頭から離れなかった。空港に到着して驚いたのは、若い人たちは英語を殆ど話さないことだった。地下鉄に乗るにはどちらへ?と初めに聞いた鉄砲を肩に担いだ190センチはあろうかという警備の人は話してくれたが、メトロに乗るときにチケットの買い方を尋ねた10代の警官たちは全く話さなかった。40代の地下鉄の係員は何とか。メトロでも下車駅を言って教えてくれないかと乗客たちに頼んだところ、みんな親切そうだが、英語を話す人はいなかった。おまけにウズベキスタン人かと聞かれJapanといっても怪訝な顔をされ、日本を知らないことはあるのかと不思議な気分だった。

トラムに乗り継いで何とかホテルに着いたのは、午後10時ころだった。チェックインするときにフロントの中年男性に「英語はあまり通じないのですね」と言うと、それはこの国の大問題、だと言っていた。30代後半以上は英語を話すが、それ以下は学校でほとんど教えない、ということだった。今の大統領がイスラム政策を進めているので、酒を提供しないところも増えているし、英語を教えないのもそういうことなのか・・・?

翌日からは街に出たり、観光地らしい宮殿やモスクなどにも行き海辺で魚を食べたり、と楽しんだ。毎朝、6時45分になるとモスクに取り付けられたスピーカーから流れる大音声のコーランを聞きながら、1日が始まった。泊まったホテルは旧市街にあり、歴史地区なので見るところはたくさんあったが、私の目的は友人と3年ぶりにゆっくり話すことだったので、ほぼ午後からはビールを飲みながらゆっくり食事をしたり、チャイやトルココーヒーを楽しんだり散歩したりで過ごした。

街を歩いていても、イギリスやドイツの街々で見かけるアルコール依存の男たちを見ないことは新鮮だった。水タバコやチャイやコーヒーを楽しむ男たちはアルコールなど必要ないし、宗教上も無理なのだった。バザールやあちこちで大型の犬が闊歩または寝そべり、猫が至る所にいるのも不思議な気がした。猫は鼠対策だろうと納得したが、犬はどうしてあんなにいるのだろうか。それもゴールデンレトリバーや他の猟犬のような種などで、耳に狂犬病予防注射済みの印をつけていた。とにかく日本にいるような小さな犬は全く見なかった。親日の国らしく、奥さんが日本人という日本語の上手な人たちにも会った。街では、あちこちから「二イハオ!」と声をかけられたが、そのたびにJapanese,こんにちは、と言わなければならなかった。ほとんど日本人を見かけないことや、昨年はテロや爆弾騒ぎが相次いで日本から観光客が来ないことが原因だと友人の話からわかった。彼は新市街に住んで1年半以上になるが、いろいろなところに行っても日本人を見たことがない、と言っていた。(次号に続く) (佐藤惠子)

「ひとりごと」

遂に会員の平均年齢と同じになった。
誰かの投稿の中に「現代のシニアは11歳若い」から減らして言っていいよ、と書いてあったけど他の人様にはそうは言えないしねぇ~ (笑)
入会して10年近く振り返ってみるとシーズネットは「辛い時の心の拠りどころ」であったのに、いつもただ参加するばかりで、人様のお役に立つことはほとんどしてこなかったと申し訳なく思う。
「ボランティア活動」「お役に立つ」、そして「ペイフォワード」の言葉も新しく知った。
これでいいのかな~、 このまま参加してよいのかな ?  私に何が出来るのかなと考える。
ささやかな「寄付金」なら出来るけど・・・
70代になって体力も落ちてガタも来ていると実感する。どうやって最後まで自立して暮らして行こうかに思い巡らす。親友にも体調を崩す人が出てきて気にかかる。
今はただサークルのお世話役として「お元気でしたか ?」と無事を喜び合い楽しむ。そして「また皆に会いたいから」と、ちょっとおしゃれして出掛ける。
これって会員としてシーズネットを支えている事になるのかなぁ~・・・・
今はただ「参加する事に意義がある」のオリンビック精神の私です。
「こんな私でもいいのですか ?・・・」
さあ~春になったら庭いっぱいにお花の種子を蒔こう。 自然から元気をもらうために!! (ミニトマト)

手袋の紛失

自分の不注意で、大事な大事な手袋を紛失してしまった。
娘、孫二人同時に、厳しい時代に本採用になり喜び勇み、初サラリーで三人で出し合い私には到底買いそうにもない高級品。 手首に黒い毛皮がついて、手の甲に地模様があり私も気に入っていた。
失くしたと言えず、毎日沈み返っている。この気持ちで年を越し、どうしょう、どうしょうと暮らしています。
届けるところには連絡はしたが、未だ音沙汰無しでがっかり。
皆様方もこんな事ありませんか ? どうすればいいんだろう・・・・ (ペンネーム S)

絵手紙


(沢田 信子)

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