不平や不満を少なくする方法
~伊達正宗公の遺訓より~
会員の皆様は、遺訓と言えば、多くの方は徳川家康公の有名な遺訓「人生の一生は重荷を負って遠き道を行くがごとし・・・」でしょう。私は随分以前のこと、友人と東北の仙台や松島地方を旅行し、松島博物館に入り、あの有名な戦国武将伊達正宗公の遺訓をたまたま見つけました。その内容が印象に残り、つい記念の土産物として「伊達正宗公遺訓」の写しを購入しました。
いまも時々、思い出しては眺めております。この歳になって、なるほど、戦国時代の有名な武将という者は、ただ戦いの戦術が優れているだけでなく、文にも人間性にも秀れていることに感銘を受けています。
そこでその遺訓の一部をここで紹介しましょう。
そこには、この世に生きてきている人の不平や不満を少なくする方法が具体的に述べられている部分があります。それは「仁に過ぐれば弱くなる 義に過ぐれば固くなる 礼に過ぐればへつらいとなる・・・」に始まり、中段に「倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり この世の客に来たと思へば何の苦もなし 朝夕の食事うまかずともほめて食うべし 元来客の身になれば好嫌は申されまし・・・」
会員の皆様もこの伊達正宗公の遺訓をよくよく読んで自らを反省して何かを感じ取ってください。
理事長 村田 忠