「挨拶」について思う
~文字の意味を意識する~
「挨拶」は、学生時代にはたいしたことはないと私はずっと思っていましたが、社会人になってこんなにも重要であると思い知らされた事が何度もありました。例えば、ある方と朝出勤時につい挨拶をしそこなった場合、その日その方との相談やちょっとした話をすることがなんだか気まずい思いをたびたび経験しました。
最近知ったことですが、実は「挨拶」とはもともと仏教用語のようです。漢和辞典によると「挨」は叩くとか強く押す、「拶」は手でおしのけるとか開くという意味があるようです。そこで自分から先に「おはようございます」と言って相手に挨拶するのは、まず自分の心を開いて相手の心の扉をノックすることになります。それに対して相手も「おはようございます」と応じてくれれば、その相手も心を開いてくれた証拠です。したがって、本当に相手を思って心をこめて先に挨拶することが大切ですね。
そうすればその日一日が相手と気持ちよくお互いに話が出来、共同作業もスムーズに運ぶことができるでしょう。このように「挨拶」は、自分が想像する以上に人間関係において重要です。
理事長 村田 忠