NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人
法人というものは必ず社員総会を開催しなければなりません。総会は、その法人を構成する社員(会員)が法人の運営に対して意思決定する場で、最高決議機関となります。まあ、NPO法人というのはそれほど利害が絡みませんので、どこかの大きな会社の株主総会みたいにもめる要素はあまりないのですが。
でも、説明責任というのは問われます。新年度は法人がどんな方向を向いて活動するのか、そのためにどのような予算を組むのか、については「事前に総会資料を配付するから読んでおいてください」というのが通例ですが、それだけでは足りないとつくづく感じているところです。
さて、シーズネットも5月27日(水)の13:30から札幌市民ホール2F会議室にて平成27年度の定例総会を開催します。議案書は既にお手元に届いているかと思いますが、新しい取り組みなど、この紙面を借りて説明したいと思います。まず、定款の事業(第5条)に「高齢者の認知機能低下予防のための研修等の事業」と「福祉サービス第三者評価事業」を追加しました。認知症を予防することは皆さんの重大な関心事だと思います。認知機能低下予防のプログラムに基づいて研修会を行いたいと考えています。そして、福祉サービス第三者評価というのは、福祉サービスについて第三者である評価機関が評価に出向いてその内容を公表するというものです。組織の管理職を経験した人や保健医療福祉分野を経験した人が、研修を受けて評価調査者になることができます。評価料金は1件当たり20万~30万円ぐらいです。北海道には7つの評価機関がありますが、シーズネットの社会貢献として事業に取り組みたいと考えています。
次に活動計画ですが、昨年出来なかった「介護職員初任者研修事業」に取り組みます。それに関連して、生活支援を必要とする高齢者へ介護保険外サービスとしての生活支援を提供できるように事業化していきたいと考えています。
これらの事業のミッションはシーズネットが掲げる社会貢献ですが、安定した事業収入も同時に目指して行きたいと思います。
会員の皆さんにおかれましては、是非とも総会に出席し大いに意見を述べていただきたくお願いします。(出席できない方は委任状の提出をお忘れなく・・・)