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11月 17

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健康寿命を伸ばす

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NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

この頃「健康寿命」という言葉が話題になります。言葉としては新しく、WHOが2000年に公表した概念です。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。ですから、平均寿命と健康寿命との差は、「健康ではない期間」つまり介護が必要な期間を意味します。平成22年において、この差は男性9.13年、女性12.68年でした。支援や介護が必要な期間が10年近くもあることとなります。健康寿命を延ばすことによって、「人生90年時代」を活き活きと暮らすことが出来ますし、支援や介護が必要な期間が短くなることは、医療や介護などの費用面でも助かります。

しかし、北海道の健康寿命は、男で全国32位の70.03歳、女性で全国34位の73.19歳と下位になっています。その原因は、喫煙率の高さ、冬場に運動量が下がること、高齢者の就業率が低いことなどが指摘されています。

では、健康寿命を延ばす手立てとはどのようなものでしょうか。それは、やはり、①運動と、②バランスの良い食事、そして③社会参加ということになります。特に運動は習慣付けたいですね。一番効果的でお金のかからない運動は、早足で歩くことだそうです。しかし、まじめに毎日取り組むというような方法では長続きしません。無理の無い範囲で、ちょっとだけ歩く距離を多くするというようなことでも十分に効果があるようです。でも、冬は道が凍結するのであまりオススメできません。チカホ(札幌駅と大通駅を結ぶ地下歩行空間)などは、冬は運動のために歩く人が増えてきましたが、安全でいいですね。

社会参加の重要性はいうまでもありませんが、シーズネットの会員の皆様はサロンやサークルに十分活動しているようで、釈迦に説法ですね。

※原稿を書いているたった今、シーズネットが関わっている厚別区もみじ台地区での「まちかどよろず相談会」の取り組みが「第3回健康寿命をのばそうアワード(厚労省)」に選ばれたとのニュース!場所を提供していただいているホクノースーパーさんが表彰されるそうです。おめでとうございます!

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