仏塔の白を尽せり初御空 (川口 昭治)
悔ひているらし冷たき夜半に (本田 征子)
七十路旅痛みあっても明日へ向う (ホヤ レイ)
ありのまま生きた証の五ッ星
ふと老いにまた道なかば道遥か (浜 正吉)
ひとごとのように
われながら
呆気ないほどの
忘却
テレビ見て
笑わぬ夫
笑う妻
他人を感じる
微妙なズレ
(菊池 佐和子)
「札幌の恋人」
2026年冬季五輪・パラリンピック誘致プロセスに、札幌市が正式に名乗りを上げました。
26年大会は、シオン(スイス)、カルガリー(カナダ)、ストックホルム(スウェーデン)、ソルトレークシティー(米国)、が招致に関心を示しており、これからはいかに招致機運を全国に広げて「オールジャパン」体制強化が出来るかが鍵となるようです。
賛否両論がありますが、北海道出身の私としては是非実現してほしいと思っています。
昔の話で恐縮ですが、4年前の2013年12月13日の北海道新聞記事に、札幌冬季オリンピック (1972年2月) の記事があり、懐かしく読ませていただいた。
日本中のファンの心をとりこにした銀盤のアスリート「ジャネット・リン選手」の記事で、彼女もすでに60歳 (当時18歳)で5人の息子の母親とのこと。
もう42年も経っているのに変わらぬ 「笑顔」 五輪スマイルでした。
今日、65歳でしょうけれど、きっと変わっていないことでしょう。
大会前半の規定種目で、4位に終わった現実をどうしても受け入れられず・・・自室で泣きじゃくっていた時、神秘的なささやきが聞こえたと言う。
最終ゴールはメダルを取ることではない「ベストを尽くすこと」が、最も大切なんだと気づいたと。
それと日頃、父からの言葉 「転んでも転ばなくても笑顔だよ」
今も大切にしている「銅メダル」の箱の中に、「尻もちをついた写真」も入れてあると、可愛いそして懐かしい写真も掲載されていました。
読んでいてその頃の自分は20代前半で、こうだったなぁ~と懐かしく思い出しながら18歳で、このような考えや思いをしていたのかと感心しました。
自分はと思うと、恥ずかしながら全然考えも及びませんでした。(笑)
シーズネットの皆さんは、18歳の頃はどうでしたかい ?! (笠谷 明司)
「トランプ」
トランプと言っても米国大統領の話ではなく、トランプカードのことである。
僕は小学校の頃からトランプが大好きだった。王冠を被り威厳のあるキング、花を手に優雅なクイーン、剣を持つ片目のジャック、そして魔力のスペードのエース等々。
暇さえあれば家や教室で遊んでいたもので、そのお陰なのか算数だけは成績が良かった。
さて、以前通っていた老人クラブは女性会員が圧倒的に多く、ババ抜き等簡単な遊びしかしていなかったので、ポーカーを広めようと役の一覧表を配り、百均店で買ったカラフルなおはじきをチップ代わりに賭けてプレイすることにして皆に教えていった。
ポーカーの醍醐味、ポーカーフェイスよろしく自分の手札と相手方の顔を見比べながらの駆け引きにあり、僅差の勝負に勝ったときの快感が堪らない。そして運と駆け引きが奏功して大量のチップを集めた時の満足げな笑顔は、明日への活力につながっている。
こうして会の中でポーカーが流行っていったので、クラブの活性化にも一役買うことができたのかなと思っている。そう言えば、小学3年生の授業中に隣の子とトランプ遊びをしていて、担任先生に「また鈴木か!」と叱られ、トランプを取り上げられたことがあったのだが、その後返して貰ったのか、或いは先生の机の引き出しに残ったままだったか、いまだに謎のままである。 (鈴木 誠治)

本田征子