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8月 22

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シーズネット創立15周年によせて(3)

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NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

2001年6月3日のセミナーを皮切りに本格的な活動がスタートしました。同じ月にシーズネット通信創刊号を発刊しています。この頃の続々とサークルが立ち上がる様子には、すごいエネルギーを感じましたね。

一方、私は、2001年4月から厚別区でケアマネジャーを担当することとなり、また、北海道社会福祉士会の事務局長になったことから、シーズネットに来る時間がほとんど取れなくなりましたが、2002年に北海道社会福祉士会の事務局をシーズネットの一角に設けさせていただきました。これは、安い事務所が無くて困っている団体と、少しでも安定した収入がほしいシーズネットの絶妙なマリアージュでした。コピー機や印刷機、丁合機、折り機などが共有でき、かつ大量の発送作業の時はお互いが手伝うという素晴らしい連携は今も生きています。その後、北10条に移ってからも、北海道介護福祉士会・北海道精神保健福祉士協会(2014年3月まで)、札幌市介護支援専門員連絡協議会、北海道介護支援専門員協会、高齢者向け住宅事業者協会などが入っています。

社会福祉士会を同じ事務所に置いたことでまたシーズネットに顔を出すことは多くなりましたが、どちらかというと社会福祉士会の会務のためで、シーズネットそのものの活動にはあまり深く関わらなくなりました。

そんなおり、岩見さんから、一人暮らしで安否確認やちょっとした家事などをシーズネットが提供できないものか、と相談されました。そこで、福祉医療機構に助成金を申請、受理されて始めたのが「ほっとあんしん事業」です。これも仕組みを創るのが早すぎて思ったほど利用者が伸びなかったことから現在は休止中ですが、国が今取り組んでいる総合事業(要支援者等のための見守りとか家事などの支援事業)のさきがけでした。今後、何らかの形で復活したいと思っております。

その後は、岩見さんから2011年にシーズネットをまた手伝ってほしいと言われ、2012年2月に医療法人を退職してシーズネットの副理事長になりました。この間、シーズネットは巨大な組織になっていて、サークル・サロンはもとより、あんしん住まいサッポロや孤立死ゼロ推進センターなど様々な分野で多くのシニアが活躍されていることを目の当たりにして、岩見さんの蒔いた種(seeds)が着実に育っていることを感じました。2013年に岩見さんが逝去し、その後は理事長職を引き受けることとなったわけですが、15周年を迎えシーズネットの会員の皆さんがますます元気に活動していることを嬉しく思います。(この項終わり)

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