«

»

2月 28

Print this 投稿

社会を支える人への敬意

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

1月に札幌圏を襲った大雪では、大変な思いをされた方も多かったことでしょう。JRやバスも運行不能になり、私たちの日常生活には多大な影響があったかと思います。その後、少しずつ日常生活を取り戻すことができましたが、それは昼夜を問わず除排雪や安全確保の作業に尽力する人々の存在があったからこそです。また、深い雪をかき分けながら利用者宅を訪問し介護にあたったヘルパーの姿もありました。

このように、私たちの暮らしを陰で支えている人たちは「エッセンシャルワーカー」と呼ばれています。エッセンシャルとは英語で「必要不可欠の」という意味で、エッセンシャルワーカーとは、日々の生活を支えるサービスの最前線に立つ人々を指す言葉です。たとえば、災害時にも真っ先に必要とされるのは、医療や介護、水道・電気・道路の復旧、物流、ごみの収集などに携わる人々です。

私たちの当たり前の毎日は、こうした人々の支えによって成り立っています。一方で、土日も勤務があることや仕事の負担の大きさ、待遇面の課題などから、担い手の確保が難しくなっている現状があります。さらに、利用者や顧客からの心ない言動(いわゆるカスタマーハラスメント)により心身の負担を抱え、仕事を続けられなくなる方がいることも見過ごせません。

だからこそ私たちは、暮らしを支えてくれている人々への敬意と感謝の気持ちを、あらためて心に留めたいものです。今のシニア世代の皆さんは、戦後の復興期を支え、今日の暮らしやすい社会を築いてこられました。そして今、その後に続く世代が、私たちの暮らしを支えています。

こうしたつながりに思いを寄せ感謝の気持ちを持つことが、次の世代の力を育てることにもつながっていくのではないでしょうか。私たちは誰もが、いつかさまざまな場面で支えられる側になります。年を重ねたとき、安心して暮らしていけるのは、支えてくれる人がいるからこそなのです。

さて、シーズネットでは毎年恒例の市民公開講座を3月19日(木)に開催します。今年のシーズネット市民公開講座は、フリーアナウンサーの松永俊之さんをお迎えして、松永さんの縦横無尽なトークでお楽しみいただきたいと企画しました。松永さんは、HBCラジオやテレビでご活躍していたアナウンサーで、現在はフリーで講演やボランティア活動などを行っています。自らも身体にハンデを背負いながら、市井の人に寄り添い励ましてくれる語り部で、その軽妙な語り口はマダムキラーとも称されていたほどです。松永さんの酸いも甘いもかみしめた「花も嵐も踏み越えて、人生まだまだこれからだ」というお話は、きっと皆様の明日を元気に彩ってくれると思います。皆様のご参加をお待ちしております。

なお、市民公開講座には、(株)日興美装興業様、(株)特殊衣料様、(株)ふれあいケアサービスHD様、(株)エムリンクHD様、社会福祉法人渓仁会様、社会医療法人豊生会様のご協賛をいただきました。紙面を借りて感謝申し上げます。

Permanent link to this article: http://www.seedsnet.gr.jp/2026/02/%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%82%92%e6%94%af%e3%81%88%e3%82%8b%e4%ba%ba%e3%81%b8%e3%81%ae%e6%95%ac%e6%84%8f/