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7月 01

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函館支部便り

やっと開催した「脳活塾」

去る3月26日(金)、コロナ禍で延期となっていた「脳活塾」、やっと開催にこぎつけました。

昨年度の夏ごろの予定で、助成金も支給され、なんとか開催したく頑張って来たのですが、新型コロナウイルス感染が多くなり延び延びになっていましたが、3月に入り少し落ち着いてきたので、柿沼英樹氏を招き開催しました。

当日は、参加者13名と残念ながら少人数でしたが、その分中身の濃い時間となりました。柿沼英樹氏による相変わらずの軽妙な語りと適度な運動、そして様々な問題を解いていくという事で、あっという間の2時間でした。参加した方々は大変満足した様子でした。

尚、この「脳活塾」は、コロナ禍で運動不足になりがちな身体を少し動かし、又、自粛期間が長く、頭を使うことも少なくなり認知機能が低下するのを防ぐ効果があると考えており、各種機関の助成の対象となりますので、来期も行いたいと考えています。次回開催時には是非多数参加下さるようお願い致します。(大竹 成三)

孫との絆はシャケ

「おばあちゃん、シャケ」電話口から聞こえて来る可愛い声は小学4年生になったばかりの孫。一人っ子のせいか、おっとりした男の子です。

コロナが始まる前の一昨年の11月に遊びに行って以来もう一年半も会えていません。2年生だったのがもう4年生。次に会える時は何年生になっているんだろう。そして私は何歳のおばあちゃんになっているんだろうと考えてしまいますが、私と孫を繋いでいるのがシャケです。

魚の中ではシャケが大好きで、おばあちゃんイコール函館・函館イコールシャケです。切り身を冷凍して送るのですが、無くなると電話をして来るのが孫のお仕事。そして届いた時も「有りがとう」と声を聞かせてくれます。

シャケもホッケもイカも、地元の私達にも段々高くて手が出なくなって行きそうですが、私と孫の絆であるシャケは変わらずに安くて美味しく有って欲しいものです。勿論他の魚達も・・・。(妹尾 幸恵)

疎開での体験

俳優 田中邦衛さんが亡くなって「北の国から」を想い出し、昔話を少々・・・・。

戦争中、父はラバウルへ出兵し、母子四人は食糧難で父の実家へ疎開し、初めての田舎生活をする事となりました。

本家は大きな酪農家で、見渡す限りの田畑で、馬10頭、牛20頭、ひつじ50頭、ニワ鶏300羽等々。毎日の生活は大きく変わり最初は新鮮で、何と言っても手を伸ばすと、トマト、スイカ、味うり等々取って食べても叱られる事もなく、お腹はいつも満腹でした。しかし酪農の仕事は大変多く、子供の私達の手も大切な働き手ある事を知りました。朝5時に起き、牛舎へ向かう。牛の横に座り短い足でバケツをハサミ、牛の腹部に頭をつけ乍ら乳を搾るのです。終わると牛舎の掃除(ワラの入れ替え)、馬の餌やり掃除、次はカゴを持って鶏舎へ行き、卵を集める作業、それ等が終わって7時頃朝食、学校は遠く4キロ程の道
のり、通学も大変でした。

冬の一ページ・・・。

授業が終わると、教室には先生と上級生が大勢入って来て、タオルと縄紐を渡され説明、タオルは目下まで覆い、縄紐は4人~5人一組で使用するとの事、外は一寸先も見えない吹雪、「汽車ゴッコ」の様に縄紐に入り下校するのです。今考えると命がけで帰宅するのですね!。平野で何も目印のない、道路も見分けられない状況の中で、ただひたすら縄紐につかまって、帽子、タオルで顔を覆い、それに雪が吹きつけるので息も出来ない程、仲間が誰か分からない程の雪ダルマ状態。それはそれは体験者でなければ分からない苦しさと戦ったものです。一冬に何度もです。又機会があったら続きを・・・・。(田岡 拓)

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