«

»

7月 23

Print this 投稿

映画の力

seednet_eyecatch_8
 

NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

シーズネットは、平成23年より厚別区もみじ台地区の、地域の支え合いの事業に関わっております。もみじ台管理センターの運営指定管理者である日興美装工業さんから依頼を受けスタッフを配置して、管理センターと協力し、もみ人祭り、なないろテントのつどい、手づくりマーケット雑貨&カフェ、もみじ台雪明りの路など様々な行事を企画、実施しております。その一環として、高齢者を閉じこもりさせない取り組みを地域住民と一緒に考えた結果として「シネマサロンなないろ」が立ち上がりました。今回はその活動を紹介しましょう。
「シネマサロンなないろ」は、管理センターの大会議室で、往年の名作シネマを解説付きで皆さんで楽しもうという企画です。昨年6月にテスト的に行ったところ大変好評で、その後2回ほど不定期に上映したのですが、いずれも50名近い方が集まり、昨年の12月から月1回定期的に実施するようにしました。皆で映画を鑑賞し、その後コーヒーやお菓子などをいただきながら、元映画関係者の詳しい解説を聞いて、さらにその背景を深めるというサロンを開いています。
今まで上映した作品と参加者は、12月「シャレード」(45名)、2月「タイタニック(前篇)」(30名)、3月「タイタニック(後編)」(28名)、4月「誰がために鐘は鳴る」(49名)、5月「哀愁」(59名)、6月「第三の男」(81名)、7月「地上より永遠に」(68名)です。だんだんと参加者が増えてきているのがわかりますね。映画の後、残って解説を聞いたり感想を言い合ったりする人も増えてきて、半数近い方がサロンにも出席してくれます。私も1度参加したことがありますが、その映画が上映されていた頃の懐かしいお話など聞くことができました。
そのように往年の名作映画は、それを観ていた若い頃の自分が思い出され、センチメンタルな気分にさせてくれますね。また、今全盛のコンピュータグラフィックス(CG)を駆使したアクション映画とは違う、人間の機微を丁寧に描いた映画が多かったと思います。
「シネマサロンなないろ」の今後の予定は、8月「ローマの休日」、9月「黄昏」、10月「黒水仙」、11月「緑園の天使」、12月「陽のあたる場所」となっております。ご興味のある方のご参加をお待ちしております。
「いやー、映画って本当にいいもんですね」(水野晴郎さん)
「さよなら、さよなら、さよなら‥‥」(淀川長治さん)

Permanent link to this article: http://www.seedsnet.gr.jp/2015/07/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%ae%e5%8a%9b/