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1月 19

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「地域家族の時代」元年

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NPO法人シーズネット理事長 奥田 龍人

明けましておめでとうございます。今年も会員の皆さまがお元気で快活に過ごすことができますよう、役員一同さらなる取り組みを進めていきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年に改めて、故岩見代表(以下「岩見さん」)の絶筆となった「地域家族の時代」をひもときました。岩見さんがこの著書で繰り返し述べている「NPO・ボランティアによる支え合いを地域で創ること」が、今年から国の方針として位置づけられたからです。
岩見さんの先見の明を確かめ、行間にヒントになることを探りました。
今年は介護保険の改正で、要支援者へのデイサービスやヘルパーサービスが市町村の行う「日常生活支援総合事業」というものに置き換えられます(3年間の経過措置があり、市町村によって事業開始する年度は違います)。この事業は、介護給付費が増大する中で、介護保険として保障すべきことを重度の方や認知症の方などに重点的に配分し、軽度の方の生活支援や介護予防の取り組みは、なるべくNPOやボランティア、近隣住民の支え合いに期待しようというものです。
私たちシーズネットが「役割づくり」の一環で行ってきた「ほっと安心事業(現在休止中ですが)」や、昨年末から取り組んでいる「話し合いたいサポーター派遣事業」、「配食・共食サービス事業」などはそうした支え合い事業のひとつの例ですが、これからは「居場所づくり」として取り組んできたサロン事業なども一定の条件(要支援者を対象とする)を満たせば、市町村の事業として展開できるようになります。そうなると財源が保障されるので、シーズネットとしてもこの事業を魁けて展開できるような1年にしたいと考えています。
そのようなことを、先日「札幌人図鑑」に出演して話させていただきましたので、インターネットで観ることができる方はご覧いただければ幸いです(岩見さんも遺影で参加してます)。
最後になりますが、共食サービスの開始に当たり(株)日総さんより利用者とボランティアさんの飲むお茶をたくさんご寄付いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

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