豊かなシニアライフを目指す NPO法人    シーズネット
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                        宝寿語録                       
   
       少子高齢社会の新たなシニア人生の生き方、考え方・・・・
         さまざまなシニア人生を取り巻くドラマを、皆様と一緒に考えたいエッセーです。

        ご意見・ご感想をお待ちしています。

             豊 寿 語 録 表 題
                                        
    NPO法人シーズネット代表               
        岩 見 太 市
 横型社会のリーダー育成                 通信3月から
 意欲的な生き方とそのサポート              通信2月から
 シーズネット創設10周年を迎えて            通信1月から
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            横型社会のリーダー育成              通信3月から
 

子高齢社会が到来する過程で、地域社会の中で住民の孤立化が進んでいることがはっきりしてきましたが、そのような時代背景の中で新たな地域リーダーの存在が不可欠になっています。

かつて我が国は国家も、地域も、そして家族関係もタテ型として存在し、タテ型組織のトップが号令をかければ全てが動く特徴を持っていましたが、戦後はそれらが全て否定され、ヨコ型に変化しつつあります。

地域でも村落共同体時代は本家の長男をピラミッドの頂点にしたタテ型で秩序を保っていましたが、最近では例えば町内会長が号令をかけても地域は動かなくなっています。ましてや古い福祉の価値観で即ちタテ型でひとり暮らしの高齢者を支えようしても拒絶されるのが当たり前になっています。

ところがヨコ型地域では誰かが住民同士を結び付け、コーディネートしたり、行政と住民をつなぐ仕組みがないと、その地域の住民は孤立していく傾向にあります。加えて家族機能も核家族化によって結びつきが希薄になりつつあり、ますます孤立感を深める傾向にあります。

私たちのNPO団体も基本はヨコ型のつながりであり、組織も役割分担を中心としたヨコ型組織になってい
ます。

 
それを地域と言う場で考えると、大切なことはタテ型のヘッドシップの人材育成ではなく、ヨコ型の人間関係を基本にして住民同士を結びつけ、コーディネートし、そして地域をネットワークしていくリーダーシップを持った人材の育成が何よりも大切になっています。

 
町内会活動がタテ型かヨコ型かは意見が分かれるところですが、未だに町内会長の多くを男性が占めていることだけは全国的な傾向と言えます。今ではあらゆる分野に女性の進出が著しいのですが、何故か町内会長は男性のポジションになっているのです。

私たちシーズネットはその仲間づくりと役割づくりの活動を通じてヨコ型人間関係のリーダーを育成して、それぞれの地域の中でリーダーシップを発揮することが大切ではないかと思っています。

我が国はいよいよ団塊の世代が60代半ばに近づき、本格的な少子高齢社会に突入します。そこに加えて人口減も起こってきます。総体的な人口、中でも子供の数は減少しますが、高齢者人口はますます増加していきます。
 
そんな地域の中で、何とか住民同士が結びつき、つながりを持って豊かに生きていくには新たな地域リーダーを欠かすことができません。そのことを互いに意識することが大切だと思います。

            
                 通信2月から


 昨年から今年にかけてのぼく自身の胃がんと大腸がんの摘出手術のための入院に関しまして、シーズネットの会員の方々はじめ多くの関係者の方々に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

 最初のショックは断続的な腹痛と便秘が原因で胃腸科の病院で検査を受けたところ想像もしなかった胃がんの細胞がある、との医師からの宣告でした。さらに今なら内視鏡の手術で1週間程度の入院で治療できるとのことで消化器科の専門病院を紹介され、思い切って入院しましたが、退院前日に大腸検査の結果、大腸に進行性の癌があり、早急な摘出手術が必要との話に、さらに大きなショックを受けました。

 結果的には胃の内部にも癌細胞が潜んでいたとの病理検査の結果もあり、昨年のクリスマスイヴに早期胃がんと大腸がんの摘出手術を受け、お陰さまで順調な回復で正月明けには退院でき、現在自宅養生しながらリハビリを続けています。手術は成功しましたが、今後とも予防と検診には力を入れて再発を防止したいと思います。

 そんな貴重な経験をさせて頂き、その体験を通じてさまざまな勉強をさせて頂きましたが、今は次の二つのことを心に刻んでいます。

 その一つはやはり人間は年齢に関係なく、意欲的な生き方に心がけ、目標を持った前向きな生き方が欠かせないことを痛感したことです。いくら医学が進歩して、医療技術が発展したからと言って、患者自身に積極的な病気を乗り越える意欲やリハビリ精神がないと病気は治らないことを実感しました。

もう一つは患者さんにそのような意欲づけを行うための精神的なケアの仕組みが必要ではないか、と言うことです。自助努力だけで前向きに生きよ、生きる目標を持て、と言っても容易なことではありません。

それをサポートする仕組みが必要になります。その仕組みは人間関係によるコミュニケーションと前向きに生きるステージを紹介、提供できる場づくりの二つの側面が大切だと思いました。

シニア人生ではいくら健康に自信があると言っても、いつ、どこで急性期の病気が発症するかわかりません。検診で発見されることも増える筈です。

 私たちシーズネットは同じ志を持つ会員制をベースにしたコミュニケーションが大きな武器だと思います。その武器を有効活用するためにも、シニア人生を意欲的に生きられるための素材の提供、そして互いに励まし合い、支え合うためのコミュニケーションづくりの大切さを改めて感じました。

           シーズネット創設10周年を迎えて          通信1月から

 新年明けましておめでとうございます。

 今年は特にシーズネット活動が芽吹いて10年目という記念すべき年になります。併せて今回は通信発行100号という記念すべき月になり、シーズネット活動も歴史の節目を迎えることになります。

10年前、ぼくが札幌市社会福祉協議会の職員として地域を回ったときに感じた「身体的には健康なのに、心の中に寂しさや孤独感、不安感を抱きながら、長いシニア人生を暮らしておられる方の多い」ことが気になり、当事者の視点で新たなシニア人生のグランドデザインを描くことを目的として立ち上げたことを、昨日のことのように思い出します。

 2001年2月4日(平成12年度)に札幌市社会福祉総合センターの会議室に18名の設立発起人が集まり、NPO法人シーズネットの設立を決議したのがスタートでした。NPO法人としての認証は2001年7月10日です。
 
当時から「仲間づくり」と「役割づくり」を基本に据えて事業計画を立てましたが、正直どれだけの仲間が集うのか、世間の賛同を得ることができるのか、内心では不安を抱えていました。
  同年3月24日の北海道新聞社会面に「明るい老後、全道組織に参加しよう」との大きな見出しで報道されるや、事務所には電話が鳴り続け、3日間ほどその対応に追われたものです。

 そして10年。会員は800〜850名を行ったり来たりですが、北海道には札幌だけではなく、旭川、北見、釧路、空知、函館に支部ができ、津軽海峡を越えて本州の京都市、三重県四日市市、山形県鶴岡市にもシーズネットが設立され、自立したシニア層の団体として認知されつつあります。
 
人と人とが結びつくためのさまざまなサークル活動、勉強会や市民向けの講演会などが企画され実行されています。

 さらに近年では社会的な存在感を示すための事業的な活動も活発で、北海道で昨年から実施したシニアの住まい関係の相談、情報提供、民間シニア向け住宅の推奨制度の実践研究、ひとり暮らしの高齢者を対象にしたコミュニケーションと安否確認の活動は、何れも注目を集めています。

 会員にとっても元気な時に楽しく過ごせるだけではなく、虚弱になっても参加出来る、存在感のある団体であってほしいとの願いが、強くなっているように思います。

 当面の次の課題は新世代へのバトンタッチをどうスムーズに行っていくかだと感じています。10年の経過は初代の会員が10の歳を重ねたことになります。次代に引き継げない団体は衰退を意味するからです。

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