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10月 01

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会員の広場(2023.10)


短歌勉強会

雨の日にギュッと手をつなぐ老夫婦
 互いに支えゆっくり歩む (大野 一)

ひっそりと蛍のあかりあこがれて
 五天山つき観客多し (斉藤 邦子)

お互いにメールだけでも元気でる
 愚痴となりしも幼馴染と (瀧澤 いつ子)

若き日に持ちたるペンを持ち直し
 何を綴るや今このときに (土橋 芳美)

沸騰化と国連断ずこの星の
 窮地を救う政治家いでよ (中浜 敏明)

団塊の世代が多き集落は
 散歩の犬もともに老いゆき (中山 寿子)

ルポライター見るも無残な瓦礫指し
 ロシアの非道ウクライナより (福栄 真理子)

約束は時に切なくあるものよ
 泉下の人に想い告げたし (森下 良子)

川柳

寂聴の法話の愛が響く音
 雨上がり白あじさいの似合う猫 (田村ノブ子)
俳句

秋の日や一点の雲山上湖
 鳥渡る北方領土雲に消え (川口 昭治)

花一つ桔梗青きて月夜かな
 サンマ焼く臭いなつかし隣家から (渡辺セツ子)

五行歌の会

流れる汗に疲れて
 ぼんやりと見上げる夜空
今宵は満月煌々と
 冷めやらぬ暑さ忘れ
眺めている (友田富美子)

生きることは
 軌跡を辿る
ものがたり
 荒波超えて
朝が明け (浜 正吉)

絵手紙教室


大西 孝子

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